「バイデン氏から性的暴行」セクハラ訴えた女性の過去に注目集まる

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◆女性の過去暴露で告発に疑いの目
 女性はニュースキャスター、メーガン・ケリー氏のインタビューを受けるなど、数々のメディアに登場して自分の体験を語り、バイデン氏が「出馬を取りやめるべき」などと発言。しかし、その後すぐにこの女性の信憑性を疑う報道も出てきた。

 政治ニュースサイト『ポリティコ』は、バイデン氏を告発した女性の複数の知人にインタビュー。記事によると、この女性は異なる3つの名前を使って家賃やほかの請求を踏み倒したり、借金をしたりするなどしていたという。また、さまざまな場でバイデン氏のオフィスで働いていた経験があることを自慢のように語り、バイデン氏を褒めていたことも判明。この女性を知る人々は、彼女について「人を操るのがうまく、嘘つきで、人を利用する」と語っている。

 その後、女性が自分の教育と経験を詐称して、数々の裁判で家庭内暴力(DV)のエキスパートとして証言していた疑いが明るみに出た。『ポリティコ』の報道によると、女性はカリフォルニア州の裁判6件で証言を行い、裁判の結果に影響を及ぼしたとみられている。同サイトによると、この報道があった翌日には、バイデン氏のケースを担当していた女性の弁護士が辞任した。ちなみに、この弁護士はもともとトランプ大統領支持者で、バイデン氏に対する告発を大統領選に向けて同氏を攻撃する好機であるとみた可能性も高い。

 バイデン氏は温かい性格だと評判だが、フレンドリー過ぎて女性に「居心地が悪い」思いをさせた前科がある。しかし、今回の件では女性の過去についての報道後、バイデン氏の性的暴行疑惑に関する報道、および女性の発言は急に鳴りを潜めた。今後、バイデン氏を告発した女性がどのような動きを見せるかは定かではないが、性的暴行に関しては証拠がないことも度々あり、どちらが正しいか証明することが困難だ。バイデン氏の潔白を完全に証明するのは難しいが、記事のコメントなどを見た限りでは、いまのところアメリカの世論はバイデン氏の味方のようである。

Text by 川島 実佳

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