民主党指名に王手 バイデン氏、「スーパーチューズデー」でサンダース氏に圧勝

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◆民主党他候補はほとんどがバイデン氏支持 
 スーパー・チューズデーの結果を受け、マイケル・ブルームバーグ氏とエリザベス・ウォーレン上院議員が予備選から撤退することを表明。ブルームバーグ氏は撤退後、バイデン氏支持を表明した。

 その後、先に予備選から撤退していたカマラ・ハリス上院議員、そしてコリー・ブッカー上院議員も次々にバイデン前副大統領支持を表明。ハリス氏とブッカー氏は副大統領の座を狙っているとも考えられる。しかし、予備選で最後まで善戦した後に撤退した肝心のウォーレン上院議員は、いまのところ誰を支持するかを表明していない。

◆最新調査ではバイデン氏が圧倒的リード
 15日にNBCニュースとウォール・ストリート・ジャーナルが行った民主党予備選についての最新世論調査によると、撤退した他候補の票の多くがバイデン氏に行ったらしく、バイデン氏が61%、サンダース氏が32%、ギャバード氏が4%という結果となり、バイデン氏が圧倒的にリードしていることが判明した。いまの予想ではこのままバイデン氏が民主党候補の座を手にすると見られている。

 トランプ大統領は、社会主義者として攻撃がしやすいサンダース氏との対戦を望んでいるという。それを知るからこそ、いまになって民主中道派がバイデン氏支持を強めているのだ。やはり、極左とも呼べるサンダース氏にとって、民主党大統領候補、そして米大統領への道は険しいらしい。

Text by 川島 実佳