10月1日に独立投票決行へ、投票用紙配布する賛成派 スペイン・カタルーニャ

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【バルセロナ・AP通信】 カタルーニャ州の独立運動を先導する市民団体は、独立住民投票の10月1日実施に向け投票用紙100万枚を配布し、スペイン政権への反発を示した。スペイン中央政府はこのような投票を違法とし、開催中止を発表していた。

 カタルーニャ州の独立を支持する団体、オムニウム・クルトゥラルの代表を務めるジョルディ・クシャー氏は、バルセロナで行われた集会において投票用紙を配布したと発表した。

 クシャー氏によると、「投票用紙は用意してあり、カタルーニャ全域で配布をお願いしている」。

 10月1日の住民投票はスペイン憲法裁判所から延期を命じられており、スペイン警察が投票の決行を阻止すべく取り締まりを行っている。その一環として数百万枚の投票用紙が没収された。20日にはカタルーニャ州の地方職員12名が逮捕されたことから、スペイン北東部の一大地域に抗議の声が上がっている。

 カタルーニャの独立賛成派は、中央政府の意向にかかわらず住民投票を実施するよう求め、24日にバルセロナを始めとする州内各地の広場で集会を開催した。多数の参加者が独立賛成の意思を示す旗やプラカードを手に集まり、独立投票の開催を求め、「賛成」派の勝利を目指し呼びかけを行った。

 独立派の政治家や市民団体は集会の参加者に対し、投票を支持するポスターの印刷、配布も呼びかけた。

 カタルーニャ自治州議会の議長、カルマ・フルカデイ氏は集まった住民に向け、「住民投票に参加し、票を投じましょう! カタルーニャの未来のために、投票を!」と訴えた。

 世論調査の結果によると、スペイン離脱の是非についてカタルーニャ州の住民750万人の意見は、ほぼ半分に割れている。

By JOSEPH WILSON
Translated by t.sato via Conyac

Text by AP