「人助けランキング」日本・世界ワースト4位、実態より低くなっている? その理由

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◆日本のスコアが低い理由
 2022年の調査においても、日本は119ヶ国中でワースト2位に終わっている。理由について同報告書は、「日本のスコアが非常に低い理由は、実際には文化的なものである可能性が高い」と論じている。2022年はアフガニスタン、エジプト、レバノンなどが下位集団となったが、これらの国々については貧困や飢餓、内乱や戦争、そして政情不安の広がりが人助けの余裕を奪っているのだと報告書は示唆している。

 他国でこのような事情があるのに対し、日本のスコアが低い理由はまったく異なるようだ。報告書は、「アメリカならば慈善事業と受け取られるような行いが、日本では当然の行為と捉えられている可能性が高い」と指摘する。ランキングの根拠となっている人助けをしたかの判断は、回答者本人の認識に左右される。実際には善意の行動を取っていたとしても、当然の行いだと本人が考えていれば、ことさら人助けをしたと回答することはない。このように判断基準の差違があるため、実際には必ずしも日本が他人に冷たい国ということは意味しないようだ。

 2023年の結果において、主観に左右されやすいとみられる「困っている見知らぬ人に手を貸したか」の質問について、日本は「はい」が21%にとどまり世界ワースト1となっている。反面、客観的な事実に基づいた回答が得られやすい「チャリティーに募金したか」「何らかの組織によるボランティア活動に参加したか」については、それぞれ16%で上位から120〜125位相当、17%で98位〜102位相当となっている。上位圏には及ばないものの、世界でも有数の冷たい国ではないことがわかる。

 善行を表立って主張することのない国民性ゆえに、ランキング上は実際よりも寂しい数字が出てしまっているようだ。

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Text by 青葉やまと