怖い動物9選を画像付きで紹介 意外なあの動物も実は怖い?

怖い動物9選を画像付きで紹介 意外なあの動物も実は怖い?

David Havel/ Shutterstock.com

怖い動物は2種類いる。「見た目が怖い動物」と「実際に怖い危険な動物」だ。「見た目が怖い動物」には、実はあまり危険でない動物もいる。「実際に怖い危険な動物」は、多くの死者を出してきた動物だが、ときにはかわいらしい見た目をしている。本記事では、そのような「見た目が怖い動物」と「実際に怖い危険な動物」を紹介する。

見た目が怖い動物3選

見た目が怖い動物3選

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見た目が怖いと思わず警戒してしまうものだ。しかし、見た目が怖い動物でも人間に害を与えるとは限らない。実際には、おとなしかったり、毒を持たなかったりするなど、見た目だけが怖い動物もいる。ここからは、そのような見た目が怖い動物を紹介する。

アイアイ

アイアイ

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アイアイは、大きな黄色い目と骨ばった長い手をした見た目が怖い動物だ。夜行性のアイアイと夜の森で出会うと怖くなってしまうに違いない。アイアイの生息地であるマダガスカルでは、アイアイのことを「悪魔の化身」とも言い、殺してしまうこともある。

しかし、実際のアイアイは虫や果物を食べる動物で、悪魔のような恐ろしさはない。迷信によって殺されてしまったことや生息している森林が破壊されていることもあり、絶滅の危機に瀕している動物でもある。

ヤツメウナギ

ヤツメウナギ

Gena Melendrez/ Shutterstock.com

ヤツメウナギは、まるでモンスターのような口をしている見た目が怖い動物だ。ヤツメウナギの特徴的な口は、魚の体に吸盤で吸いついたり、肉をはぎ取ったり、体液などを吸ったりするのに使われる。

そのような恐ろしい口を持つヤツメウナギだが、東北や北海道では普通に食べられていた動物だ。最近はヤツメウナギの数が激減したことにより、高価な食材になってしまっている。しかし、かつてはみそ汁や鍋などに使われるおなじみの食材だった。ちなみに、ヤツメウナギは「ウナギ」とは関係のない動物である。

ハナアブ

ハナアブ

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ハナアブは、ミツバチに似ている見た目が怖い動物だ。ハナアブを見つけたら、普通の人は驚いて思わず避けてしまうに違いない。しかし、ハナアブは、実はハチでもアブでもなくハエの仲間。人を刺したり血を吸ったりすることはない。

むしろ、成虫は花粉を媒介して花の受粉を助けてくれる益虫である。ハナアブは、日本全国にも分布している。見た目が怖い動物の中では、見つけやすい動物だ。

実際に怖い危険な動物6選

実際に怖い危険な動物6選

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実際に怖い危険な動物は、一目見ただけで怖いと分かる動物もいれば、とても弱そうな動物や動物園などで人気の動物もいる。怖い動物をよく知っている人にとっては有名な動物が多いが、よく知らない人は意外な動物が選ばれていると感じるはずだ。

実際に怖い危険な動物の中には、日本に生息している動物もいる。日常生活やちょっとした旅行でも警戒が必要だ。ここからは、実際に怖い危険な動物を紹介する。

カバ

カバ

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カバはのんびりした雰囲気で動物園でも人気の動物だ。しかし、カバはテリトリーに入ると、どのような相手であろうと猛然と襲いかかってくる凶暴な一面を持つ。アフリカでは、年間500人もの人がカバによって命を奪われている。

カバはいかにも鈍重そうな見た目をしているが、水上では時速60キロ、陸上では時速40キロで移動できる。カバに追いかけられると、人間では到底逃げられない。カバは巨体が恐ろしいだけでなく、アゴの力もおよそ1トンあるため、近付くのは危険だ。動物園で眺めているのがちょうどよい動物である。

オオマルモンダコ

オオマルモンダコ

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オオマルモンダコは、青いリング状の模様があり毒々しい見た目をした動物だ。実際、唾液にテトロドトキシンという猛毒を持っており、かまれると人間でも死んでしまう。しかも、恐ろしいことにかまれても痛みがないので気付かない。

オオマルモンダコは、沖縄の海などにも生息している。体はゴルフボールほどの大きさしかないが、小さくても危険なことに変わりはない。オオマルモンダコを見つけたら、触らずに遠くから眺めるだけにしよう。

イモガイ

イモガイ

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貝にそこまで恐ろしいイメージを持たない人もいるだろう。しかし、イモガイは日本でも複数の死亡例が報告されている怖い動物である。イモガイが多くの命を奪っているのは、猛毒を持っているからだ。

特にイモガイの仲間のアンボイナガイは、cigarette snailとも呼ばれる。毒針で刺されると、死ぬ前にたばこを1本吸うだけの時間しか残されないとされることが名前の由来だ。刺されてから病院に搬送されて一命を取り留めた人もいる。しかし、イモガイには触らないのが無難だ。

イモガイは千葉県の房総半島から南に広く分布し、浅瀬にも生息しているため、日本人にとって身近な貝と言える。海水浴などに行くときは、イモガイに十分注意しよう。

ツェツェバエ

ツェツェバエ

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ハエのことを嫌いな人は多いだろうが、命を奪われるほど危険だと思う人は少ないはずだ。しかし、ハエのなかでもツェツェバエは、ヒトや家畜にトリパノソーマ病を媒介する恐ろしいハエである。

トリパノソーマ病は、睡眠病とも言われ、傾眠や昏睡などの症状を起こす。しかも、無治療だと数カ月から数年で死亡する危険な病気だ。

トリパノソーマ病を媒介するツェツェバエは、アフリカ大陸の中央部に生息している。ワクチンはないので、アフリカ大陸の中央部に行く場合は防虫剤を使うなどして、ツェツェバエに刺されないようにするのが重要だ。

オニダルマオコゼ

オニダルマオコゼ

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オニダルマオコゼは1匹で、人間の大人4人を死なせるほどの毒を持っているとされている怖い動物だ。背びれに太いとげがあり、袋状の組織にストナストキシンという猛毒を蓄えている。

オニダルマオコゼは、暖かい地域を中心に日本近海にも生息している。岩のような見た目をしており、ダイビングなどをしていてうっかり踏んでしまうととても危険だ。

沖縄などでは、オニダルマオコゼが食用として売られることもある。しかし、流通量が少なく、価格も高いので、食用魚としてはあまり一般的ではない。

蚊

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蚊は、日本の夏におなじみの虫だが、多くの病気を媒介する怖い動物だ。蚊が媒介する病気には、日本脳炎、マラリア、デング熱、黄熱、ジカウイルス感染症、チクングニア熱、ウエストナイル熱などがある。蚊が媒介する病気によって、世界では年間72万人以上の人が亡くなっている。

蚊が媒介する病気の多くは、熱帯の病気のように感じるかもしれない。デング熱は、日本でも2014年に感染が確認された。以前から蚊によって媒介されていた日本脳炎に加えて、日本でも蚊を原因として発症する病気は増えている。よくいる小さな虫だからといって油断せず、しっかり対策するのが重要だ。

NewSphereでいろいろな動物についてもっと知ろう

本記事では見た目が怖い動物と、実際に怖い危険な動物を紹介してきた。見た目通り怖い動物もいれば、見た目が参考にならない動物もいる。実際に怖い危険な動物の中には、日本に生息している動物もいるため、怖い動物を正しく知っておくのは大切だ。

しかし、動物は怖いばかりではない。NewSphereには他にも動物に関するさまざまな記事がある。NewSphereの記事を読んで、個性豊かな動物たちをもっと探求してみるのはいかがだろうか。

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Text by NewSphere 編集部