瀬戸内寂聴の名言|ドラマチックな人生体験から紡がれる珠玉の言葉

瀬戸内寂聴の名言|ドラマチックな人生体験から紡がれる珠玉の言葉

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生涯を通じて数々の作品を書いた作家であり、多くの人を励まし続けた尼僧でもある瀬戸内寂聴。99歳でドラマチックな生涯を終えた今でも、自身の人生経験から紡がれた名言は人々の心に響いている。

本記事では、瀬戸内寂聴の波乱に満ちた生涯と、心を軽くしてくれる名言を紹介する。さまざまな悩みを乗り越え、情熱的に生きた瀬戸内寂聴の言葉の中から、今の自分に必要な名言を見つけてみよう。

瀬戸内寂聴のプロフィール

名前瀬戸内寂聴
出身地徳島県
生年月日1922年5月15日
死没年月日2021年11月9日(享年99歳)
代表作『花芯』『夏の終り』『女子大生・曲愛玲』『花に問え』
『現代語訳 源氏物語』など

瀬戸内寂聴は小説家であり、天台宗の尼僧。結婚・出産・不倫・文壇デビュー・出奔と、その人生は波乱に満ちている。

『女子大生・曲愛玲』で新潮社同人雑誌賞、『夏の終り』で女流文学賞を受賞し、その後も精力的に作家活動を行う。出家し京都の嵯峨野に寂庵を開いてからも、酒を飲み肉を食すことを公言するなど、親しみやすい人柄が人々の心をつかんだ。

瀬戸内寂聴の生涯

波瀾万丈な瀬戸内寂聴の人生とは、どのようなものだったのだろうか。気になるその生涯を、尼僧になるまでの人生、尼僧になってからの人生に分けて紹介する。

恋愛・不倫・駆け落ちを経て流行作家へ

1922年徳島市に生まれた瀬戸内寂聴は、幼い頃に見た人形浄瑠璃で人間の心理や男女の愛などを知り、文学に憧れを持つ。

21歳で見合い結婚し、女児を出産。しかし25歳のとき、年下の文学青年と生まれてはじめての恋に落ちる。夫と子どもを残して駆け落ちしてからは作家として活動を続け、35歳で文壇デビューを果たす。

自身の恋愛を描いた小説『夏の終り』が高く評価され、女流文学賞を獲得したのが40歳。その後もさまざまな作品を執筆し、51歳のときには新聞やテレビで毎日見るほどの流行作家になった。

51歳で出家する

著書が飛ぶように売れる流行作家として活動していたが、「何十年も続けた自分の小説が世界的名作のレベルに達していない」と虚しさを覚える。いつしか死にとらわれるようになり、小説には死の世界に引き込まれていく物語を書いた。

その後「出家は生きながら死ぬこと」という考えのもと、51歳で出家する。作家としての幕引きを考えるも、ますます仕事が来るようになり、京都で寂庵を開いてからも執筆活動を続けた。

執筆活動と並行して続けたのが、月に一度行う法話である。豊富な人生経験から紡がれる法話を聞くために全国から多くの人が集まり、ときにユーモアを交えながら語る言葉が人気を呼んだ。自身が闘病生活を送るようになってからは、その体験を題材に小説を書くなど最後まで情熱的に生き、99歳でその波乱に満ちた生涯を閉じた。

心が軽くなる瀬戸内寂聴の名言9選

心が軽くなる瀬戸内寂聴の名言9選

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瀬戸内寂聴の人生哲学が詰まった言葉の中から、心が軽くなる9つの名言を紹介する。自分らしく生きるヒントになる言葉を見つけてみよう。

辛いときに聞きたい名言

「雨降らば降れ、そう口ずさむと気持ちが落ち着くのです」

人生にはさまざまな困難がつきまとう。たとえ何が起きてもドンと構えていれば心に余裕が生まれ、人にも優しくできる。困難を避けて逃げるのではなく、起きたことにどう対応するかが重要なのだ。気持ちに余裕がないときに、聞きたくなる名言だ。

「つらいときは思いっきり泣けばいい。悲しみを我慢してはいけません。ただ、うんと泣いた後、ちょっと笑って欲しい」

悲しいときに思い切り泣くと、気持ちが少し落ち着く。我慢を繰り返すといずれ限界がやって来るだろう。悲しみを涙でしっかり吐き出した後は、楽しいことを考えてみよう。「幸福は笑顔にやってくる」という仏教の考えを心にとどめて、希望を持って進んでみたくなる。

「人間は万能の神でも仏でもないのですから、人を完全に理解することもできないし、よかれと思ったことで人を傷つけることもあります。そういう繰り返しの中で、人は何かに許されて生きているのです」

「きっとこうだろう」と決めつけて自分の思いだけで行動すれば、相手を不快な気持ちにさせることもある。間違いを繰り返しながらも前に進み、少しずつ経験を積み重ねて生きてみようと思わせてくれる。

面白い人生を送るためのヒントになる名言

「たくさん経験をしてたくさん苦しんだほうが、死ぬときに、ああよく生きたと思えるでしょう。逃げていたんじゃあ、貧相な人生しか送れませんわね」

苦しいことや悲しいことは、なるべく避けて生きていきたいと思うもの。しかし、面倒を避け続ける努力より、苦しい経験を乗り越えるために努力すれば、やり遂げたときに達成感が訪れる。

多くの経験を重ね、豊かな人生を送ろうと思える名言だ。

「自由に生きるとは、心のこだわりをなくすことです。自分の心を見つめて、ひとつでもふたつでも、そこに凝り固まっているこだわりをほぐしていくことが大切です」

自分の中にこだわりが増えると、どんどん視野が狭まり自由な発想ができなくなる。ときには自分の心を見つめ、本当に必要なこだわりなのか考えてみることも必要だ。少しずつ柔軟な発想を受け入れ、自分らしく自由に生きてみよう。

「運が来たなと勘が働かなきゃダメ。これは運だなと思ったら逃さない」

やりたいことがあるなら、常にアンテナをはっておくことが大切だ。運を掴めるかどうかは、行動力も重要なポイント。やらずに後悔するよりも、ここぞというときには迷わず飛び込んでみよう。

短いからこそ心に刺さる名言

「チャンスは人の一生に何度も来ない」

「今はタイミングではない」と巡ってきたチャンスを逃すと、もう次は来ないかもしれない。長く生きても100年ほどの人生の中で、とにかくやってみる覚悟も必要だ。

「人間は生きている以上、自由であるべきよね」

やるべきこと・やってはいけないことに囚われて、一生が終わってしまうのはつまらない。人の目を気にして我慢するだけの人生ではなく、ときには自分を優先して生きてみるのもよいだろう。

「少なくとも一日五回は笑うこと」

笑顔には自分だけではなく、見ている人の気持ちも明るくするパワーがある。仕事や家事に疲れていても、意識して笑うことで気持ちにゆとりが生まれる。すぐに実践でき心の栄養になる名言を、今日から試してみるのもよいだろう。

瀬戸内寂聴の名言を堪能できる本を紹介

瀬戸内寂聴の名言をもっと深く知りたい人に向けて、おすすめ本を3冊紹介する。辛いときや落ち込むとき、人生の支えとなる本をチェックしてみよう。

『自分を愛し胸を張って生きる 瀬戸内寂聴の言葉』

 

 

『自分を愛し胸を張って生きる 瀬戸内寂聴の言葉』

 

出典:Amazon

タイトル『自分を愛し胸を張って生きる 瀬戸内寂聴の言葉』
価格1,100円(税込)
著者名桑原晃弥
出版社名リベラル社

数々の小説やエッセイを書いた作家でありながら、尼僧でもあった瀬戸内寂聴。生涯を通じて執筆し続け、人々を励ましてきた瀬戸内寂聴の言葉の中から、厳選した言葉を紹介している。自分らしく生きるヒントが詰まった言葉集は、普段は本を読まない人にもおすすめだ。

『今を生きるあなたへ』

 

 

『今を生きるあなたへ』

 

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タイトル『今を生きるあなたへ』
価格990円(税込)
著者名瀬戸内寂聴(語り手)/瀬尾まなほ(聞き手)
出版社名SB新書

瀬戸内寂聴が、この世を去る3か月前に残したメッセージを記す最後の一冊。瀬戸内寂聴と、秘書である瀬尾まなほの対談形式で、写真とともに綴られる。人生や愛、生きることについて、しっかり考えたくなるヒントが満載だ。

『愛に始まり、愛に終わる 瀬戸内寂聴108の言葉』

 

 

『愛に始まり、愛に終わる 瀬戸内寂聴108の言葉』

 

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タイトル『愛に始まり、愛に終わる 瀬戸内寂聴108の言葉』
価格1,540円(税込)
著者名瀬戸内寂聴
出版社名宝島社

「人は愛するために生まれてきたのです」と笑顔で多くの人を励まし続けた、瀬戸内寂聴の人生哲学が詰まっている。愛・生・無常・老・死などをテーマに、108点のメッセージを紹介。前向きな気持ちになれる、心に沁みる一冊だ。

瀬戸内寂聴の薬になる名言を心に刻もう

波乱に満ちた人生を生き抜いた瀬戸内寂聴の言葉には、人を励ます力がある。薬のように染み込み、心を軽くしてくれる名言を心に刻み、辛いときや人生に迷うときに思い出してみよう。凝り固まった考えを解きほぐし、気持ちが楽になるだろう。

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Text by NewSphere 編集部