ウィンストン・チャーチル|元英国首相が残した心に響く名言20選

ウィンストン・チャーチル|元英国首相が残した心に響く名言20選

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ウィンストン・チャーチルは、イギリスの政治家・陸軍人・作家である。第二次世界大戦期の首相として、徹底抗戦でナチス=ドイツとの戦いを指揮し、連合国軍を勝利へと導いた。大戦後の東西冷戦における「鉄のカーテン」演説は有名である。

チャーチルは近現代史上の最重要人物。英国史では、最も尊敬するリーダーの一人に選ばれている。本記事では、彼の名言にスポットをあてて紹介する。

チャーチルのプロフィール

チャーチルのプロフィール

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名前サー・ウィンストン・レナード・スペンサー・チャーチル
(Sir Winston Leonard Spencer Churchill)
国籍イギリス
職業政治家・陸軍人・作家
称号ガーター勲章士、メリット勲章、枢密顧問官、
王立協会フェロー、コンパニオン・オブ・オナー勲章、
州副知事
首相在任期間第61代:1940年5月10日~1945年7月26日
第63代:1951年10月26日~1955年4月5日
出身校サンドハースト王立陸軍士官学校
生年月日1874年11月30日
出身地イギリス オックスフォードシャー (ブレナム宮殿)
没年月日1965年1月24日(90歳)
埋葬地イギリス ロンドン ケンジントン
配偶者クレメンタイン・チャーチル (1908~1965年)
子女ランドルフ・チャーチル、ダイアナ・チャーチル、
マリーゴールド・チャーチル、メアリー・ソームズ、
サラ・チャーチル

ウィンストン・チャーチルは、イギリスの政治家・陸軍人・作家である。貴族の階級に生まれながら、生涯を平民で通した。 文筆の才能にも長けており、1953年には「第二次大戦回顧録」でノーベル文学賞を受賞している。

チャーチルの生涯

チャーチルの生涯

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チャーチルは、1874年11月30日にイングランド オックスフォードシャーのブレナム宮殿で生まれた。父のランドルフは保守党の政治家、母のジャネットはアメリカ人投機家レナード・ジェロームの次女であった。

幼少期をアイルランド・ダブリンで過ごし、ハーロー校、サンドハースト王立陸軍士官学校を卒業したのち、晴れて軍人の仲間入りをする。しかし、文筆で生計を立てていく自信が付いたため政界へ進出。保守党庶民院議員や各大臣を経て、第61代首相に就任した。第二次世界大戦期を指揮したチャーチルは、のちに「ヒトラーから世界を救った男」と称される。

その後東西冷戦が始まると、かの有名な「鉄のカーテン」演説でソ連を非難。1965年、90歳でその生涯を閉じた。

チャーチルの名言20選

チャーチルの名言20選

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チャーチルは、生き方や思想を反映させた名言を数多く残している。チャーチルの名言を分類に分け、英訳つきで20個紹介する。

生き方に関する名言

Never, never, never, never give up.

(決して屈するな。決して、決して、決して!)

neverを4回も繰り返すことで、物事に決して屈しない姿勢を強調している。

Attitude is a little thing that makes a big difference.

(態度というのはちょっとしたものだが、大きな違いを生み出す)

何事にも通ずるが、小さなものが大きな差を生む。塵も積もれば山となる。

Difficulties mastered are opportunities won.

(困難を克服することは、機会を勝ち取ることである)

日本のことわざ「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と近い感覚だろう。

I never worry about action, but only inaction.

(行動する事は少しも恐れはしない。恐れるのは、ただ無為に時を過ごす事だけだ)

時間がいかに大切かを知っていた、チャーチルならではの言葉だ。

Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.

(成功があがりでもなければ、失敗が終わりでもない。肝心なのは、続ける勇気である)

大事なのは結果ではない。続けることこそ、すべての基本なのだ。

Success is the ability to go from failure to failure without losing your enthusiasm.

(成功とは、失敗を重ねても、やる気を失わないでいられる才能である)

続けることの大切さに加え、続けるにはやる気が必要だ。

Courage is what it takes to stand up and speak; courage is also what it takes to sit down and listen.

(勇気とは、起立して声に出すことである。勇気とはまた、着席して耳を傾けることでもある)

声を上げることと耳を傾けること、バランスを大切にしたい。

It is a fine thing to be honest, but it is also very important to be right.

(正直であることは立派なこと。しかし正しくあることも大事だ)

難しいことだが、どちらも完璧を目指したいものだ。

If you’re going through hell, keep going.

(もしも地獄の真っ只中にいるのなら、そのまま突き進むがいい)

わき目も降らず、目の前の大事なことに注力しよう。

The greatest lesson in life is to know that even fools are right sometimes.

(人生最大の教訓は、愚かな者たちでさえ時には正しいと知ることだ)

世の中、何が本当に正しいかは誰にも分からないのだ。

The farther backward you can look, the farther forward you are likely to see.

(過去をより遠くまで振り返ることができれば、未来もそれだけ遠くまで見渡せるだろう)

広い視野を持つことの重要性を、あらためて感じる。

To build may have to be the slow and laborious task of years. To destroy can be the thoughtless act of a single day.

(築き上げることは、多年の長く骨の折れる仕事である。破壊することは、たった1日の思慮なき行為で足る)

「継続は力なり」がいかに尊く、大変なことであろうか。

仕事に生かせる名言

It is a mistake to try to look too far ahead. The chain of destiny can only be grasped one link at a time.

(先を見すぎてはいけない。運命の糸は1度に1本しかつかめないのだ)

欲張りすぎも厳禁だが、チャンスとタイミングはしっかり見極めよう。

The price of greatness is responsibility.

(偉大さの代償は、責任である)

リスクを背負ってこそ、味わえる達成感があるのも事実である。

We make a living by what we get, but we make a life by what we give.

(我々は得ることで生計を立て、与えることで生きがいを作る)

どちらか一方ではなく、両方がそろって初めて味気ない人生から抜け出せる。

A pessimist sees the difficulty in every opportunity; an optimist sees the opportunity in every difficulty.

(悲観主義者はあらゆる機会の中に問題を見出す。楽観主義者はあらゆる問題の中に機会を見出す)

大事なのは「何をどう見るか」である。ものの見方を日々ブラッシュアップしよう。

社会に関する名言

It has been said that democracy is the worst form of government except all the others that have been tried.

(民主主義は最悪の政治形態らしい)

世の中「これが1番」と言われているものが最適とは限らない。

Kites rise highest against the wind – not with it.

(凧が1番高く上がるのは、風に向かっている時である。風に流されている時ではない)

ぶれることなく、自分を見失わないでいよう。そのようにして高みを目指しているときが、1番成長できる。

Now this is not the end. It is not even the beginning of the end. But it is, perhaps, the end of the beginning.

(今は終わりではない。これは終わりの始まりですらない。しかしあるいは、始まりの終わりかもしれない)

自分がいまどの段階にいるのか、常に気にする姿勢でいよう。

Never in the field of human conflict was so much owed by so many to so few.

(人類の歴史の中で、かくも少数の人が、かくも多数の人を守ったことはない)

「量より質」とは、まさにこのようなことを言う。

チャーチルの名言でよりよい人生を送ろう

チャーチルの名言はメッセージ性が強く、心に響くものが多い。つらいときや行き詰まったとき、私たちに解決のヒントを与えてくれるだろう。チャーチルの名言を参考に、よりよい人生を送りたいものだ。

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Text by NewSphere 編集部