いくら裕福でも「自分は貧乏」…お金にとりつかれるアメリカ人増加 元凶はSNS?

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 「自分の外見に深刻な欠点があるのでは」と不安に感じてしまう精神障害を醜形恐怖症(ボディ・ディスモーフィア)と呼ぶが、お金についても同様の不安を持つ人が、アメリカの若い世代を中心に増えているという。実際は経済的に余裕がある人でも、周りと比べてお金がないと思う人が多く、ソーシャルメディアの影響がかなり大きいのではとみられている。

◆収入が多くても不安 古い世代と違うお金の感覚
 米個人金融会社、クレジット・カルマの調査によれば、Z世代とミレニアル世代の約45%が、金持ちになるという考えに取りつかれているという。Z世代の約43%、ミレニアル世代の約41%が、現実の状況に関係なく自分の経済状況に不安を感じる「マネー・ディスモーフィア」を経験したことがあると回答しており、経済的に他者より劣っていると感じる人は、それぞれ48%、59%だった。

 もっとも、この調査でマネー・ディスモーフィアだと回答した人の多くが、平均以上の貯蓄をしており、認識と現実の間に歪みがあることがわかった。

 資産運用や投資のアドバイスをする、エデルマン・ファイナンシャル・エンジンズ(EFE)が行った別の調査では、自分を裕福だと感じるアメリカ人は14%しかいなかった。年収10万ドル以上でも、半数以上が月の給料を使い切るような生活をしていると回答。裕福であるという感覚は、お金の多寡にかかわらず、ますます捉えどころがなくなっていると報告書は指摘している。

Text by 山川 真智子