抗体量がいくらあれば感染を防げるのか 仏病院が8758人調査

Jean-Francois Badias / AP Photo

◆国際基準単位はBAU/ml
 抗体価を調べたくなった人に注意してもらいたいのが抗体価の単位だ。同研究で用いられている単位「BAU/ml」は、世界保健機関(WHO)がIgG抗体の国際標準単位として定めたものだが、国内で用いられている検査法によっては、用いる単位が異なる。そのため、BAU/mlの数値に変換するためには、それぞれ係数をかける必要がある。たとえば、シーメンス社の検査結果なら×21.8、アボット社の検査結果なら×1/7といった具合だ(KARADA内科クリニック)。

 ちなみに、筆者は2度目のファイザーワクチンを接種して2ヶ月後のIgG抗体検査で、211 BAU/mlという結果だった。また、中国製の不活化ワクチンを春にフル接種したのち、ファイザー製を1回接種して1ヶ月半後の家人は、307 BAU/mlという結果であった。

 この研究のデータはデルタ株流行以前のものであり、過信は禁物だ。だが、感染経験の有無にかかわらず、(再)感染予防にワクチン接種が重要なカギとなることを改めて示すものとなった。ラ・デペシェ(9/22)によると、同研究グループは、続いて抗体の減り方の速度についてまとめる予定で、その結果も待たれるところだ。

【関連記事】
デルタ株感染予防:モデルナ製がファイザー製より効果的 米研究
「人為的感染」でコロナ研究、英の治験に賛否 デルタ株も準備
新型コロナ:流れ変えるか、期待される抗体検査 15分で判定、家庭でも

Text by 冠ゆき