「注目すべき変異株」のラムダ株とは? 南米中心に流行

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◆ラムダ株の特徴
 早い時期からラムダ株を追ってきたペルー微生物ゲノミクス研究所コーディネーターのパブロ・ツカヤマ氏らが発表した研究によれば、ラムダ株は、スパイクタンパク質に欠失と複数の変異を含む(Virological.org、4/24)。そのうちL452QとF490Sは、ウイルスの侵入に関与するRBM上に位置するもので注目に値すると考えられる(スタンフォード大学コロナウイルスデータベース、6/24)。ツカヤマ氏も、L452Qについて、「ほぼC.37(ラムダ株)だけに関連するもの」だと指摘している。また同氏は、ラムダ株は従来株よりも「感染力が高い」と考えている

 だが、WHOが指摘するように、ラムダ株が重症化や死亡率を高めるかどうかはいまのところ定かではない。新型コロナウイルスは今後も変異し続けていくと思われるが、ツカヤマ氏もWHOも、いまのところ最良の防御手段はワクチン接種だと考えている。(DW)

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Text by 冠ゆき