インドが懸念の変異株「デルタプラス」とは? 日本でも確認

ワクチン接種の登録のために並ぶ人々(アフマダーバード、6月21日)|Ajit Solanki / AP Photo

 インドの保健省が22日、デルタプラスを「懸念すべき変異株」だと表明し、世界の注目を浴びた。デルタプラスとは? また、インドの懸念への世界の反応は?

◆すでに日本でも確認
 デルタプラスとは、デルタ変異株から派生したもので、正式名は「B.1.617.2.1」あるいは「AY.1」とされる。デルタ変異株との違いは、K417N変異を含む点だ。このK417Nはベータ変異株(南アフリカ)で最初にみられたものだ。(ニュースレター、6/22)

 インドでは、これまでに少なくとも22例のデルタプラスが確認されている。そのうち16例はマハーラーシュトラ州のラトナギリとジャルガウン、残りはケーララ州とマディヤ・プラデシュ州などで見つかった。同国保健省は、これらの州の長官に、該当地区での封じ込め措置を優先的に取るようにと勧告を出している。

 だが、デルタプラスが最初に確認されたのはインドではなく、今年の3月にヨーロッパでのことだった。また、これまでにインドのほか、日本を含む9ヶ国(アメリカ、イギリス、ポルトガル、スイス、日本、ポーランド、ネパール、中国、ロシア)で見つかっている。そのうちイギリスで確認されたのは41例とインドより多い。(エコノミックタイムズヒンドゥスタン・タイムズ、ニュースレター)

Text by 冠ゆき