米、州によって平均寿命に大差 1位ハワイは81歳、最下位とは7歳も

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 北のアラスカから南のフロリダ、そして太平洋の真ん中に位置するハワイまで、アメリカ合衆国にはさまざまな文化や生活様式を持つ50の州が存在する。さまざまな民族・人種が寄り集まったこの国は、州や地域によって気候や経済状況、人種構成だけでなく、支持政党や文化、食事さえも大きく異なる場合があり、また移民も多い。そのため、この国を「アメリカ(人)は~」と一概に語るのは困難である。そんなアメリカだが、州によって何と平均寿命にも大きな差があるという事実が判明した。

◆1位と最下位では平均寿命差7歳近く
 米疾病予防管理センター(CDC)が公表した統計によると、アメリカ全体の平均寿命は78.7歳(男性76.2歳、女性81.2歳)。男性と女性の平均寿命は5歳の差がある。

 州ごと(ワシントンDCを含む50州と1特別区)に見ると、最も平均寿命が長いのはハワイ州で81歳、2位はカリフォルニア州の80.8歳だった。ここまで見ると温暖な気候が関係あるかと判断しそうだが、3位ニューヨーク州(80.5歳)、4位ミネソタ州(80.4歳)、5位はコネチカット州(80.1歳)で、その後22位のフロリダ州までは寒暖の差が激しい東部か中西部の州が入っていることから見ると、決してそうとも限らないらしい。

 ハワイ州はとくに女性の寿命が長く、ランキング1位の84歳で、2位のカリフォルニア州の83.1歳に1歳近くの大差をつけている。男性はカリフォルニア州の78.4歳が1位で、2位はミネソタ州で同じく78.4歳、3位はニューヨーク州の78.1歳。ハワイ州は4位で78.0歳だった。ハワイ州だけで見ると、平均で女性が男性よりも6歳寿命が長い。

Text by 川島 実佳