共和党州にもマスク着用令拡大 対策緩い中西部州で感染者増加

マスク義務化を求めるサウスダコタ州スーフォールズ市の住民(11月16日)|Erin Bormett/The Argus Leader via AP

 アメリカで新型コロナウイルス感染拡大のスピードが加速している。ジョンズ・ホプキンス大学の統計によると、日本時間の25日午後3時の時点で、累計感染者数は1259万1165人、死者は25万9925人で、感染者・死者ともに世界一、また割合では全世界の約5分の1という驚異的な数字だ。コロナウイルスを軽視してきたトランプ政権の政策の影響か、感染マップを見ると、現在はとくにこれまで規制が緩かった中西部の共和党州での感染増加が著しいことがわかる。

 CNNによると、現在最も陽性率が高いのは中西部サウスダコタ州で、次にノースダコタ州、モンタナ州と、近隣州がこれに続いている。アメリカでは11月26日の感謝祭、その後のクリスマスで多くの人々が移動することが予想されていることから、今後年末年始に向けて感染者数が激増することが懸念される。

◆50万人参加のバイクラリーで感染拡大
 最近感染者数が激増しているこれらの中西部州は人口が少なく、これまでは大都市を有するニューヨークやテキサス、カリフォルニア州などと比較して感染者数が少なかったことから、州政府が油断していた印象が強い。加えてこれらの州知事は皆トランプ大統領支持派が多く、新型コロナウイルス対策が後手だった。

 経済統計サイト『ウォレットハブ(Wallethub)』がマスク着用、移動規制、集合規制、学校再開、経済再開、チャイルドケア、レストランやバーの営業など、18部門における各州政府の感染予防対策を調査した結果、サウスダコタ州では規制が全米一緩いことが判明している。

 同州では今年8月、50万人近くに及ぶハーレーなどのバイク愛好者が集まった「スタージス・モーターサイクル・ラリー」が開催されたが、コロナ禍にもかかわらず、写真を見る限りマスクを着けている参加者はほとんどおらず、また同州知事もマスク着用やソーシャルディスタンスなどの規制を設けていなかった。

Text by 川島 実佳