ミシガン州知事誘拐未遂でグループ摘発、トランプ氏との関連は

ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事|Carolyn Kaster / AP Photo

 アメリカ中西部ミシガン州で今月8日、同州のグレッチェン・ウィットマー州知事の誘拐を企てたグループ13人が連邦捜査局と同州警察に逮捕されたというニュースがメディアで報道された。報道によると、逮捕されたのは同州を拠点とするミリシア(武装組織)のメンバーで、全員20~40代の白人男性だった。

 誘拐を計画した理由は、新型コロナウイルス感染拡大予防のため、同州知事が自宅待機令を発令したことだという。グループはウィットマー知事のほかにも、同州の警察官襲撃や、州政府の転覆、内戦の計画なども立てていた。またCNN(電子版)によると、逮捕されたグループはバージニア州のラルフ・ノーサム州知事の誘拐も計画していたという。ちなみに、ウィットマー知事とノーサム知事は2人とも民主党に属している。

 突然のニュースにアメリカは騒然となったが、これまでの政治的経緯を見ると、半ば予測された出来事であったとも言える。
 
◆トランプ氏の発言で武装組織が活発化?
 ミシガン州ではオープン・キャリー(銃を隠さずに携帯すること)で武装して州議会議事堂に入ることができるなど、危険とも思えるほど銃所持の権利が強い。そんな背景もあるのか、同州はミリシアの温床になっているという。

 ウィットマー知事は今年4月、新型コロナウイルス予防対策として自宅待機令を発令。政府に自由を抑制されることを嫌うこれらのミリシアが州政府にロックダウンを強制されたことなどが直接の理由となったようだが、トランプ大統領が4月17日にツイッターで「Liberate Michigan(ミシガンを解放しろ)」と、支持者をけしかけるような発言をしたことで、大胆になった可能性もある。

Text by 川島 実佳

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