フランスの接触通知アプリの誤算 隣国が方向転換、孤立も

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 フランスは6月2日、Covid-19接触者追跡アプリ「StopCovid」をリリースした。同国が採用したのは、グーグルとアップルに依存しない「中央集中型」だ。欧州では、ドイツやイギリスも開発当初「中央集中型」を検討していたが、その後ことごとく方向転換。これによりフランスのStopCovidは、互換性のない異端児アプリになる恐れが出てきた。

◆「中央集中型」と「分散型」
 他国の接触者追跡アプリ同様、スマートフォンにインストールされたStopCovidは、Bluetooth(ブルートゥース)を介して、同じくStopCovidをインストールしたスマートフォンを認識する。StopCovidを入れたスマホ同士が15分以上1メートル以下の距離に位置した場合、互いに暗号化された識別子を交換し合う。その後、新型コロナ陽性の診断を受けたユーザーが、診断時に受け取るコードをアプリに入力すると、StopCovidは、「過去14日間スマートフォンに記憶してあったすべての暗号化された識別子を、厚生省のサーバーに送り(中略)(当該識別子のスマホユーザーは)感染リスクがあるという通知を受け取る。しかし、いつ、どこで、だれからということはわからない」というのがその概要だ(『6000万人の消費者』6/12)。

 グーグルとアップル提供によるアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)をベースにしたアプリの場合は、「匿名化されたデータ(接触歴)はサーバーには送られず、スマートフォン内に保存される」という違いがある(ラ・クロワ紙、6/3)。こちらは「分散型」と呼ばれる。

Text by 冠ゆき

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