「ソフトパワー30」、日本8位 トランプ・アメリカは今年も後退

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 イギリスに本部を置く広報機関、ポートランド・コミュニケーションズが今年のソフトパワー30を発表した。ソフトパワーは、アメリカの政治学者、ジョセフ・ナイ氏が提唱した考え方で、政治的価値、文化、外交政策を柱に国際的影響力を評価するというものだ。日本の評価と、今年の結果の興味深い点を紹介する。

◆1位はフランス、マクロン外交が高評価
 ソフトパワー30は、デジタル、文化、企業、教育、外交的取り組み、政府の6つのカテゴリーのデータに、25ヶ国で行った世論調査の結果を合わせて国の影響力をランク付けしている。今年のランキングでは1位フランス(前年2位)、2位イギリス(前年1位)、3位ドイツ(前年3位)となった。以下、スウェーデン、アメリカ、スイス、カナダ、日本、オーストラリア、オランダの順となっている。

                                                                                                                 

 フランスの1位に貢献したのは、地政学的に不安定な時代におけるマクロン大統領のリーダーシップだという。2018年には燃料、生活費の高騰を受け、国民の不満が爆発したが、ユーロ圏の経済が停滞するなか、一定の経済成長を遂げたことで、それをうまく抑えたとされる。2019年のG7サミットでも、気候変動やイラン問題といった難しい問題に対しリーダーシップを取り、頼れる欧州のリーダーとして株を上げた。さらに芸術、食、スポーツなどフランス文化はいまでも世界に影響力を持っており、これらもスコアアップに貢献した。

Text by 山川 真智子