「日本では〇〇に気をつけて」ラグビーW杯来日客に海外メディアがアドバイス

Aaron Favila / AP Photo

◆ルールも芸術? 日本の電車に注目
 イギリスのミラー紙スカイニュースは、日本の公共交通機関はぜひ利用すべきだと述べる。整然としており、時間は正確。東京ならほとんどの駅には英語の表示やアナウンスがあると高評価だ。ただし、乗り物を降りた後は、欧米のように通りの名前が表示されていないので、行き先を見つけるのは難しいとミラー紙は指摘し、グーグルマップが必須だとしている。

 電車の中では通話は迷惑とされ、飲食も控え、乗車の際には並ぶことも教えられている。スカイニュースは、日本人は常にドアの場所を把握し、そこからまっすぐな列を作って並ぶと解説し、その様子は芸術的とさえ述べている。

◆マナーいろいろ レストランはハードル高い?
 レストランでのエチケットは、非常に大切だと述べられている。まず箸だが、スカイニュースは、ほとんどの日本人は外国人が箸を使うのを見ると喜ぶとし、進んで使うことを推奨している。インデペンデント紙も、うまくいかなくても箸を使うのは楽しい経験だとしている。ただし、箸から箸へ食べ物を受け渡すこと、食べ物の上に箸を突き刺すことはマナー違反だと注意を促している。

                                                                                                                 

 ミラー紙は食事の際のルールを伝授しているが、箸を茶碗の上に置かない、口より高く食べ物を持ち上げない、噛み切った食べ物をお皿に戻さない、乾杯が終わるまでは飲み物は飲まないなどのかなり厳しい内容だ。日本人でもあまり気にしていないことも多く、どこから得た情報なのか気になるところだ。

 各紙とも、日本では靴を脱いで家に上がる習慣があるとし、レストランや旅館でも靴を脱ぐことがよくあることに気をつけよとしている。インデペンデント紙は、日本で出されるスリッパはほぼ必ず笑えるほど小さくてかわいいと述べており、外国人には履きづらいもののようだ。

◆日本ならでは? 現金必須、チップは不要
 各紙が強く勧めるのは現金を持っておくことだ。ミラー紙は、テクノロジーではすごい日本だが、いまだに現金ベースの社会だとしている。スカイニュースは、日本でのクレジットカードやデビットカードでの支払いはわずか18%だとし、タクシーに乗る際はカードが使えるか事前に確認することを勧めている。

 海外ではよくあるチップの習慣も日本にはないと教えられている。スカイニュースは、素晴らしいサービスを受けたときはチップをあげてもよいとは思うが、日本のタクシー運転手や飲食店の店員は、おつりを返そうと追いかけてくることが多いと述べ、受け取る側にチップの概念がないことを指摘している。

 ほかにも、東京にはゴミ箱がほとんどないこと、飲食店でたばこは吸えても歩きたばこは嫌われること、入れ墨には反社会的勢力のイメージがあり、大きなものは隠したほうがいいことなどがアドバイスされている。

 インデペンデント紙は、最終的には笑顔は国境を超えると述べ、困ったときはにっこりでカバーという考えだ。さらに、日本在住の同胞の言葉を借り、普通に振舞えばきっと日本を楽しめるとアドバイスを締めくくっている。

Text by 山川 真智子