「中国はUFOを持っている」と信じていたイギリス 「UFOの日」で宇宙人ネタ話題に

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 6月24日と7月2日は「世界UFOデー」だ。前者は、1947年に米飛行家ケネス・アーノルドがアメリカで初めてUFOに遭遇したとされる日。後者は、「ロズウェル事件」として知られる同年のUFO墜落事件があったとされる日だ。これに合わせ、複数の海外メディアがUFOや宇宙人に関する最新情報を伝えている。現実世界の『X-ファイル』『ET』とは?

◆イギリス版「X-ファイル」
 オーストラリアのニュースサイト『news.com.au』は、イギリスの情報機関が長年にわたってUFOを発見・捕獲しようとしていた事実が最近の情報公開によって明らかになったと伝えている。それによれば、1947年から1997年にかけて、英国防省内に極秘のUFO担当課があったという。未確認飛行物体を見たという情報を得て、調査官を派遣してつぶさに捜査する組織が実際にあったという。さながら米ドラマ『X-ファイル』のような話だ。

 こうした秘密が暴露されているのは、最近機密解除された「UAPs」(未確認空中現象)と題された英国防管区による報告書だ。最近公文書館に移された1,000ページ以上からなるUFO記録の一部に当たるという。それによれば、ステルス戦闘機開発の側面から、特に英空軍がUFOに強い関心を持っていたようだ。報告書内には、匿名の空軍高官が、未知のステルス技術や推進技術、電磁気力テクノロジーに強い関心を寄せていたと記されているという。

 英政府内には、ライバルのソ連や中国が既にUFOを拿捕してそのテクノロジーを分析している、あるいはそのために西側に先んじて動いていると考える勢力があり、東西冷戦に勝利するためにUFOの発見を急いでいたのだという。英UFO専門家のデビッド・クラーク氏は、大衆紙『サン』に、 「英空軍がUFOテクノロジーの獲得に関心を持っていたという事実は隠せない」と語っている。

Text by 内村 浩介