韓国、「ぼったくり」が社会問題に 外国人観光客がターゲットか

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 韓国で外国人観光客に対する「ぼったくり」が横行している。オーストラリア人観光客が仁川(インチョン)国際空港からソウル市内までタクシーを利用した際、通常料金の10倍以上となる137万ウォン(約13万6000円)を請求された。オーストラリア人は帰国後にカード会社に支払金額を問い合わせたところ、法外な料金を請求されていたことに気付いたという。その後、被害届を提出したことで、運転手は逮捕となった。警察は余罪がないか捜査を進めるとしている(韓国消費者新聞)。

◆ぼったくりタクシー横行
 タクシーでぼったくり被害にあったという例は非常に多い。乗客が外国人でさらに韓国語が堪能でないとわかると通常より高い料金を要求してくるようだ。聯合ニュースによると、あるアメリカ人観光客は、仁川国際空港からソウル市内のホテルまでで通常料金5万ウォンのところ7万8千ウォンを請求された。不審に思ったアメリカ人観光客は観光苦情申告センターに通報。その結果、約2万ウォンが戻ってきたという。タクシー運転手は罰として一定期間、空港の駐車場利用禁止となった。

                                                                                                                 

 またフィリピン人旅行者は、観光スポットで有名な仁川松島セントラルパークから15分の距離にある同空港までタクシーを利用したところ、通常料金の10倍近い4万ウォン(約4000円)を請求されたという。運転手は、乗客が距離と料金を正確に計測できないようにメーターのスイッチをオフにしたまま運行したようだ。

 また、中国からの観光客は、本来なら1万ウォン(約1000円)にも満たない距離で5万7千ウォンを要求された。ところが不審に思った中国人は車のナンバーの写真を撮影するなどして必死に抗議。すると運転手は徐々に料金を下げ、最終的に7千ウォンで観念したという。韓国当局に寄せられる苦情のなかでタクシー関連のものは、ショッピング(31.5%)に次いで2番目(14.1%)に多いとされる。韓国でタクシーを利用する際は、被害にあわないよう注意が必要だ。

Text by 古久澤直樹