「最大のヒットになる可能性」コンパクトクルーザーEVに米誌興奮 新型EV15車種発表受け

トヨタ自動車

コンパクトで可愛らしいデザインのコンパクトクルーザー EVは、今回披露された新モデル群のなかでも抜群の人気を得る可能性がありそうだ。米オート・ブログ(12月14日)は、「将来のEV軍団を紹介するトヨタの写真において、後列左隅に追いやられているモデルこそ、まず間違いなくこれら全車種のなかで最大のヒットになる可能性を秘めている。すなわち、コンパクトクルーザー EVだ」と述べる。パワートレインなど詳細なスペックは公表されていないが、トヨタには本格派オフロード車を作ってきた実績がある。本モデルもクリアランスが十分に確保されていることなどから、岩場や泥地など厳しい条件での走行も期待できるのではないかと同誌は予測している。

◆フォード ブロンコ スポーツのライバルとして
アウトドアにも対応する小型SUVという立ち位置の本モデルは、フォードが誇る人気モデル「ブロンコ スポーツ」の強力なライバルとなりそうだ。カー・スクープ誌は、「市場での位置づけとしてコンパクトクルーザーは、主流のモノコック構造を取り入れた無骨なデザインのSUVという意味で、フォード ブロンコ スポーツのEV版ライバルとなるかもしれない」と分析する。

カー&ドライバー誌(12月14日)も、ランドクルーザーのミニ版ともいうべき本モデルはまた、ブロンコ スポーツにも似通った雰囲気をもっていると語る。トヨタはランドクルーザー 300をアメリカで発売しておらず、米国におけるランクルの扱いに消極的だと捉えられてきた。このような動向のなか、デザイン性の共通するコンパクトクルーザー EVの発表は嬉しいニュースとなっている。同誌は「しかしトヨタはその(ランクルの)特性を、小型EVクロスオーバーという形で復活させようとしているようだ」と述べ、期待感を示す。

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Text by 青葉やまと