驚きの歴史トリビア26発 核ミサイルのコード忘れる大統領、38分で終わった戦争……

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3, 本当は存在しなかった、残忍な処刑
 伝承とは不正確なもので、人々のイマジネーションが架空の拷問器具を生み出してしまうこともある。鉄の筐体の内側に無数の針がついた「鉄の処女(アイアン・メイデン)」は、中世の多くの人々を苦しめてきたと思われがちだ。しかし、初めて記録に登場するのは、18世紀の作家による書物のなかだ。これにより認知が広まり、19世紀に多く製作され、それが博物館などに展示されるようになったと言われている。

 処刑に関しては、魔女裁判も誤解のある史実の一つだ。魔女と判断された人々は生きたまま焼かれた、と語られることが多いものの、実際に処刑される際には絞首刑になることが多かった。不当な扱いを受けたことは事実であるが、生身のまま火をつけられたというのは少し違うようだ。

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4, オリンピックはアートの祭典?
 続いて、スポーツと文化のトリビアを数点ご紹介したい。オリンピックといえばいまでこそアスリートの祭典として親しまれているが、一時期アート部門が設けられていた。文学、彫刻、絵画などの分野で競技が行われ、1912年から1948年までの間に150個を超えるメダルが贈呈されている。筋骨隆々のアスリートとはまた違う、文化に精通した人々が表彰台に上っていたのだろうか。ちなみにその少し前までは、運動会でおなじみの「綱引き」が正式種目の一つだったというから微笑ましい。

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Text by 青葉やまと