軍用機史上に輝く高速機20選 マッハ15目指す最新実験機から50年代の名機スーパーセイバーまで

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◆ロッキードYF-12 / The Lockheed YF-12
最高速度:時速3661キロ、航続距離:4828キロ
ロッキード社の秘密開発部門である通称「スカンクワークス」が、1950年代から極秘に開発を行った試作機。1964年に当時のジョンソン米大統領がその存在を初めて公にした。NASAとの共同実験において、スピード向上の研究に利用されている。マッハ3.35の速度は、1960年代当時としては驚異的。1970年代に入り、速度よりも効率が重視されるようになったことで試験機としての役割は終了。そのデザインは超音速戦略偵察機SR-71ブラックバードへと受け継がれることになる。

◆SR-71ブラックバード / SR-71 Blackbird
最高速度:時速4023キロ、航続距離:5370キロ
前項YF-12の成果を投入した高高度ステルス偵察機。収集した情報をオンラインで送出する能力こそないものの、約2万6000メートルでの超音速巡航飛行は他機の追随を許さない。初飛行を担当したパイロットは、星がきらめく宇宙空間を背景に、地球の丸みが見えるほどの壮観な景色だったと語っている。意外なことにコクピットは静寂そのもので、ピンが床に落ちる音さえ聞き取れるほどだという。

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Text by 青葉やまと