軍用機史上に輝く高速機20選 マッハ15目指す最新実験機から50年代の名機スーパーセイバーまで

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◆F-35ライトニングII / F-35 Lightning II
最高速度:時速1931キロ、航続距離:2223キロ
ロッキード・マーティン社が製造する、次世代ステルス戦闘機として名高い短距離離陸・垂直着陸機(STOVL)。これまでに380機を超える機体が世に送り出されており、その総飛行時間は19万時間を超える。第5世代にふさわしく、先進のテクノロジーを搭載。機体のレーダーなどから得られる情報をパイロットのヘルメットに送出することで、全天周720度(水平角360度+垂直角360度)の同時警戒を可能にした。

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◆フェアリー・デルタ2 / Farey Delta II
最高速度:時速2092キロ、航続距離:1336キロ
英フェアリー・アビエーション社が1950年代に開発した、デルタ翼の実験機。亜音速・超音速飛行の実験を目的として2機が製作されたものの、量産機の生産に直接結びつくことなく1973年に引退を迎えた。視界確保のため、離着陸時には機首を下に折り曲げる設計。そのユニークな機構は、のちに登場するコンコルドに継承されることとなる。

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Text by 青葉やまと