良い睡眠は「宝くじ3000万円当選」くらいの幸福感 気になる眠りと幸せの関係
◆何時間が最適?
睡眠と幸福感の関係は、別の調査でも証明されている。先の調査では睡眠の質が強調されていたが、睡眠の長さも重要なようだ。米コンサル企業のギャラップが2015年に発表した調査内容によると、睡眠時間は、同社独自のウェルビーイング・インデックス(健康・幸福指数)と相関があることが確認された。同指数は4時間未満の睡眠では平均51.4ポイントと低いのに対し、睡眠時間が伸びるほど上昇し、7時間睡眠で64.2ポイント、8時間睡眠で最高の65.7ポイントとなる。9時間以上の睡眠を取ると逆にやや下がってしまい64.7ポイントとなるようだ。なお、単純に健康度だけに注目した場合、近年の複数の研究によって、7時間睡眠の人が最も寿命が長くなることがわかっている。長生きを目指すなら7時間、より幸せな生活を取るなら8時間を目安に眠ると良いようだ。
英ライブ・サイエンス誌(2015年3月2日)はギャラップ社の調査結果に触れ、「ベッドに入ろう! 夜によく眠る人はより幸せ」「幸福度と夜間の良質な睡眠は密接に関係しているようだ」と紹介している。十分な眠りは、毎日の幸福度を底上げしてくれるようだ。