良い睡眠は「宝くじ3000万円当選」くらいの幸福感 気になる眠りと幸せの関係

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 宝くじの当せんは誰もが叶えられる夢ではないが、それに匹敵するくらいの幸福度はちょっとした工夫で手に入るようだ。英ウォーリック大学などの研究により、良質な睡眠を長期間継続することで身体の調子が良くなることが改めて示された。それによって得られる幸福感は、およそ3000万円の宝くじ当せん時に匹敵するという。

◆たっぷり眠って幸せ感アップ
 同大学で心理学を研究するニコール・タン博士は、3万人以上のイギリス国民を対象として、睡眠の質と心身の健康との関連を調査した。変化を把握するため、博士は数年の期間を空けて同じ人々に2度アンケートを行なっている。すると、「睡眠の質が1回目の調査時より向上した」あるいは「睡眠導入剤の利用頻度が減った」と回答した人々は、精神状態を測定するGHQ精神健康調査の結果に2ポイントの上昇が見られることが判明した。2ポイントの重みがわかりづらいが、これは心理的幸福度を改善するためのセラピーを8週間継続して受けた際の改善効果に相当する。タン博士が金額への換算を試みたところ、良質な睡眠を長期間続けることでもたらされる精神的な幸福度は、およそ20万ポンド(約3000万円)の宝くじが当たった人が感じる幸福に匹敵することが判明したという。この調査結果は2016年に発表され、睡眠の重要さを改めて示した。

 この結果には医療情報誌も注目しており、英メディカル・ニュース・トゥデイ誌(2017年3月20日。以下「MNT」)は、「睡眠の質の改善で、私たちは宝くじに当せんしたのと同じくらい幸せになれることを示している」「より良い睡眠で最高の気分に」と紹介している。

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Text by 青葉やまと