いつ「睡眠離婚」するべきか 始めるときに気をつけること

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 パートナーのことは大好きだけれど、眠りのパターンが合わなくて辛い。こんなときは、睡眠離婚を検討しても良いかもしれない。睡眠離婚とは離縁という意味ではなく、眠るときだけ部屋を別にすることだ。いびきや不眠、あるいは体温の違いなどで寝るに寝られない場合、夜の間だけでも距離を置くことで、共同生活は格段にスムーズになるかもしれない。

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◆眠るときだけ別々の部屋で
 睡眠「離婚」というネーミングは少し強いニュアンスがあるが、何も別々の寝室で眠ることを恥じる必要はなさそうだ。英サン紙(2021年5月23日)は、イギリスではカップルのおよそ半数が平均で週に4夜ほど、睡眠離婚をしていると紹介している。寝不足に悩んでいて、パートナーとの関係がうまく行っていないのなら、 寝室を分けてお互いに熟睡した方が良い結果につながるかもしれない。

 もっとも、すべての専門家が睡眠離婚を推奨しているわけではない。米ヘルスケア誌のウェブMDは、カップルにアドバイスをするセラピストは、基本的に同じベッドで寝ることを勧めることが多い、と述べている。その方が親密さを互いに感じることができるためだ。ただし、次に述べるようにパートナーが原因で寝不足になっている場合には、睡眠離婚を試す価値があるという。

◆睡眠離婚を試すべき5つの場合とは
 ウェブMD誌は、睡眠離婚を検討した方が良い状況として5つのケースを挙げている。1点目は、活動スケジュールが大きく異なる場合だ。仕事などで就寝時間と起床時間が大きくずれている場合、部屋を別にしたほうが互いを途中で起こさなくて済むだろう。2点目は、寝不足で関係が悪化している場合だ。片方が不眠症などを抱えている場合、眠れないままベッドに入っていると、相手まで眠りにくくなりイライラさせてしまう。3点目は、相手が質の高い眠りを必要としている場合だ。たとえば重い病気を患っている場合、回復するまでは独りにして熟睡させてあげた方が良いかもしれない。4点目もこれと似ており、仕事などで体調を万全に保たなければならない場合だ。たとえば夫婦のうち翌日に重要な業務がある方が熟睡し、そうでない方が別室で時折赤ちゃんに対応するという形だ。最後の5点目は補足となるが、パートナーと十分に強固な信頼関係がある場合、睡眠離婚はとくにためらいなく提案しやすいだろう。

 睡眠不足でギクシャクしていると感じたなら、試しに別々の部屋で眠ってみるのが良さそうだ。ロンドンの心理療法士はサン紙に対し、「よく眠ればよりエネルギッシュになることができ、集中力が増すほか、パートナーとの関係も含めた人生全般の質を向上できる。疲れたり苛立ったりしていなければ一般的に、忍耐力が高まり、パートナーとの関係に注意を向けられ、思いやりを持てるものだ」と説明している。夜間に距離を置くことで、かえって親密さを取り戻せる可能性もありそうだ。

◆始めるときは気をつけて
 もし睡眠離婚を試したくなったら、なるべく柔らかくパートナーに切り出すよう気を配りたい。一緒に寝たくないとだけ伝えたなら、否定されたように感じてしまうかもしれない。サン誌は気持ちを率直に打ち明け、相手の感情にも配慮するよう勧めている。夕食を一緒に食べたり、手を繋いだりと、親密さを保つ行動も大切だという。

 米CNNは、そもそも不眠の原因があるならば、そちらへの対処を先に試すべきだとしている。例として睡眠時無呼吸症候群がいびきを招いているなら、本人の健康のためにも症状自体に手を打つべきだ。そのうえで睡眠離婚を実践する場合は、週に何日かだけ試すなど、それぞれのカップルに合ったやり方を見つけるようアドバイスしている。万人に最適な方法はなく、パートナーと話し合いながら良いやり方を見つけて行くと良いようだ。

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Text by 青葉やまと