「女性が働きやすい国」日本29ヶ国中27位 低評価の理由は?
Gorodenkoff / Shutterstock.com
◆北欧諸国に学ぶ女性活躍の道筋
2025年版ガラスの天井指数では、スウェーデンが初めてアイスランドを追い抜き首位に立ち、フィンランド、ノルウェー、ポルトガルがトップ5に入った。北欧諸国がランキング上位を常に占める背景には、女性の高等教育から就職、幹部職への昇進までを一貫してサポートする体制と、充実した育児休暇や働き方の柔軟性確保への取り組みがある。

Nigel Jarvis / Shutterstock.com
企業役員における女性比率を例に取ると、OECD全体でも33%まで高まっている。なかでもこの分野ではニュージーランド(48%)、イギリス(44%)、北欧諸国が際立つ。一方、管理職の女性比率はOECD平均で34%と変わらないものの、スウェーデン(43.7%)、ラトビア(43%)、アメリカ(42.9%)が他国より高い水準だ。
日本が女性の職場環境を良くするには、管理職・役員への女性登用を進め、賃金格差を縮める取り組みが欠かせない。エコノミスト誌は、この調査に完璧さはないものの、各国の女性労働環境の変化を長期的に見る上で役立つ指標になっていると説明している。
>次は 男性の育休取得率を上げるカギは? 成功している企業・団体にみる「カルチャー作り」