「女性が働きやすい国」日本29ヶ国中27位 低評価の理由は?

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◆拡大する賃金格差と低い労働参加率
 調査によると、OECD全体の男女間賃金格差は中央値で11.4%と横ばいが続いている。この格差はコロナ禍前までは毎年縮まる傾向にあったが、オーストラリアや日本などでは逆に広がった。日本の2024年の賃金格差は22%で、前年の21.3%から悪化した。

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 女性の労働参加率については、OECD全体で前年の65.8%から66.6%へと上昇した。アイスランドとスウェーデンでは80%を超える高い水準を達成しており、このことが両国の上位ランク入りにつながっている。一方、トルコとイタリアの労働参加率はそれぞれ40.8%と57.6%にすぎず、最下位グループに沈んでいる。

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Text by 青葉やまと