テイラー・スウィフトがテーマの学術会議「スウィフトポジウム」、豪州で来年開催

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 来年2月11日から13日の3日間、オーストラリアのメルボルン大学にて、米歌手のテイラー・スウィフトをテーマにした学会『スウィフトポジウム(Swiftposium) 2024』が開催される予定。その詳細とは。

◆現在論文公募中のスウィフトポジウム
 スウィフトポジウムは、そのタイトルが示唆するように、テイラー・スウィフトに関する会議だ。来年に予定されている本会議は、オーストラリアとニュージーランドの7つの大学の研究者が共同開催する。主催側の説明によると、「スウィフトポジウムは、スウィフトの人気、そしてジェンダー、ファンダム、大衆文化、文学、経済、音楽産業など、さまざまな問題に対する深い意味合いについて、学者たちが批判的な対話を行うためのハイブリッドな学術会議」とある。

 現在、主催団体は論文の公募を行っている。世界各地のどこからでも応募できるが、特にアジア太平洋地域の研究者からの応募を促しているようだ。1人のポップスターを、討議の議題の1つではなく、3日間の会議全体のテーマとしている非常にユニークなスウィフトポジウムだが、主催者が例として挙げる論文テーマも独特だ。たとえば、ファンダムに関しての歴史、心理学的な背景、社会的意義についての考察、またスウィフトのフェミニズムやLGBTQ+の権利、そしてその政策への影響などについてだ。ほかにも、スウィフトとメンタルヘルスの関係や、スウィフトとマーケティング戦略など、多岐にわたるトピックが網羅されている。また、会議における論文発表のフォーマットに関しても、一般的な学術論文だけでなく、詩のシリーズといったようなクリエイティブ・プレゼンテーション、ダンスや音楽のパフォーマンスといったものもありとのことで、一般的な学術会議とは少し異なる特徴を持っているようだ。

Text by MAKI NAKATA