バスケ日本代表の歴史的勝利、海外メディアも賞賛 「小柄なヒーロー」に脚光

Hiro Komae / AP Photo

 バスケットボール男子のワールドカップ1次リーグ第2戦で、日本が98-88でフィンランドに勝利した。W杯、オリンピックを通じ、欧州勢から初めて奪った歴史的勝利を海外スポーツメディアは賞賛。特に、第4クォーターに次々とゴールを決め、大逆転劇をけん引したポイントガード、河村勇輝選手のプレーが注目を浴びた。

◆最大の番狂わせ? ラスト数分をフィンランド代表は反省
 フィリピンのスポーツサイト『SPIN』は、ジョシュ・ホーキンソン選手(28点)と河村勇輝選手(25点)の爆発的な得点力で、日本は最大18点差をつけられた状況から逆転したと報じた。第3クォーターまでフィンランドは主導権を握り続けたが、日本は7000人の大観衆の歓声のなか不屈の精神で反撃。最終的には10点リードでホームでの感動的な勝利を収め、パリ五輪へのアジア出場権争いで大きく躍進したとした。

 リトアニアのメディア『バスケット・ニュース』は、日本がセンセーショナルにフィンランドを退けたとし、日本の勝利は今大会におけるこれまで最大の番狂わせになったと述べた。

 バスケット・ニュースによると、フィンランド代表のサス・サリン選手は、勝利の分かれ目だった第4クォーターの中盤、「(日本の猛攻で)パニックに陥ったかどうかはわからないが、少し愚かなプレーをしてしまった」と反省。相手にタフショットを何本も決められボールを支配されたが、それに対応できず好きにさせてしまったと述べた。ジェイコブ・グラディソン選手も最後の数分間を悔やんだが、日本チームは良い試合をしたし、勝利に値すると述べた。

Text by 山川 真智子