バスケ日本代表の歴史的勝利、海外メディアも賞賛 「小柄なヒーロー」に脚光

Hiro Komae / AP Photo

◆バスケットIQが高い! 河村選手の才能に注目
 別のバスケット・ニュースの記事は、フィンランド戦のヒーローは身長172センチの河村選手だとした。勝負に出る3ポイントから、背後からの派手なアシストまで、試合の勝敗を左右するプレーを次々と決め、随所に存在感を示していたとした。

 スポーツサイト『エッセンシャリー・スポーツ』は、W杯では普段欧米では見られない才能ある選手を見ることができるが、今大会で河村選手はその一例だと説明。小柄ながらもコート上でのリーダーシップとプレー精神は驚異的で、フィンランド戦では卓越した技術とバスケットボールIQを存分に見せつけたとしている。少年時代から成功の道を歩む日本バスケットボール界の新星であり、八村塁選手や渡邊雄太選手に続くNBA入りの可能性もあると見ている。

◆見せ場を作った日本代表! 次戦の活躍に期待
 大活躍した河村選手とホーキンソン選手は、FIBA(国際バスケットボール連盟)が発表した「8月27日のトップ・パフォーマー5人」に入っている。河村選手は、フィンランド戦逆転勝利の立役者の俊足ポイントガードと紹介された。効率的かつ華やかなパフォーマンスで25得点9アシストを記録し、フィールドから16本中10本のシュートを決めたと説明されている。

 河村選手のいるところにはホーキンソン選手ありとFIBAは解説。28得点19リバウンド、フリースロー14本を決め、EFF(選手の貢献度を評価する指標)は今大会最高の44を記録したとした。

 ほかにも、富永啓生選手の驚異的な3ポイントシュート、比江島慎選手の粘り強い連続得点などにも海外スポーツメディアは触れており、見どころの多い試合だったようだ。バスケット・ニュースは、日本がいるグループEは、フィンランドの脱落という予想外のスパイスのおかげで面白くなってきたとした。次のオーストラリア戦での日本代表の活躍に大きく期待したい。

Text by 山川 真智子