アンジーがブラピに書いた悲痛なメール、法廷闘争のなか再び話題に

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◆美しい将来を思い描いた思い出の場所だったが……
ジョリーはメールを通じてワイナリーへの思い入れとそれを手放す決断を次のように語っている。

「そこは双子を連れ帰った家であり、私の母の記念プレート(亡き母を偲ぶメッセージを刻んだ銘板)の上で挙式した場所でもあります」

「これからさまざまなことを行っていくのだと期待した場所であり、そこで年を重ねてゆくのだと信じていた場所でもあります。いまでは涙なしにこの文章を書くことすらできません。10年前の光景を、思い出として大切にしていきます」

ジョリーはまた、ワイナリーが「何らかの形で私たちを繋ぎ止めるものになれば」と願ったものの、いまではピットが「(ジョリーを)追い払いたいと心底願っており、このメールを読んでおそらく喜ぶことでしょう」とも綴っている。

ピットは引き続き自身の所有する会社を通じ、ワイナリーの経営に関わっている。だが、ジョリーの主張によれば、そもそもピットの飲酒癖とDV(家庭内暴力)が離婚を決断する原因となった。米女性誌『カット』(10月13日)はジョリーのメールを引用し、「無責任な」アルコール・ビジネスをピットが継続していることに「震撼した」と報じている。

そして、「アルコール依存症の行いで家族が深く傷ついたいま、アルコールビジネスに関わることはできない」とし、ピットにワイナリー事業を売却するかジョリーの株を買い取るよう提案している。

◆共同経営のワイナリーが火種に
ワイナリー問題についてカット誌は、次のように経緯を報じている。夫婦は婚姻関係にあった2012年、それまで長年リースで使用していた仏ワイナリーのシャトー・ミラヴァルを購入した。追って2014年、ジョリーとピットが40対60の比率で所有するミラヴァル・ワインズを立ち上げている。ところが離婚後の2021年10月、ジョリーが同社株を売却したことでピットの怒りを招くことになった。ピットはジョリーが競合会社と共謀して敵対的買収を図ったと主張し、彼女を相手取り訴訟を起こしていた。

ジョリーは、『眠れる森の美女』を悪役視点でリメイクした映画『マレフィセント2』(2019年)の主演女優として人気を維持している。華々しいキャリアの一方、ブラッド・ピットとの間で親権や不動産の所有権をめぐる法廷闘争を繰り広げている。

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Text by 青葉やまと