ジョニーデップらセレブ御用達の離婚弁護士、離婚支援サイトを開設

Damian Dovarganes / AP Photo

 ローラ・ヴァッサー弁護士は何年もの間、ハリウッドの有名人カップル御用達の離婚弁護士の一人として活躍してきた。

 ヴァッサー弁護士は今、アンジェリーナ・ジョリーやクリスティーナ・アギレラ、ジョニー・デップといったスターの代理人を務めたキャリアで培った戦略を生かし、一般のカップルの力になりたいと考えている。彼女が立ち上げたばかりの「イッツ・オーバー・イージー(It’s Over Easy)」というサイトは、離婚へ向かう夫婦が、弁護士への依頼や裁判所に足を運ぶといった手間をかけず、パソコンやタブレットなどを利用して別れられるようにするためのものだ。

 このサイトは先月25日、正式に運用開始した。これにより、ニューヨークとカリフォルニア州全域の夫婦が、オンライン上で離婚および親権に関する協議を行うことができる。ヴァッサー弁護士は、自身のオンラインショッピングの習慣からインスピレーションを受け、さらに離婚はしたいけれどプロセスがあまりにも複雑で費用も高額で敷居が高い、という人々の声を受けたことから、このサービスに至ったと話している。

                                                                                                                 

「現代では非常に多くの人がオンラインで買い物をし、オンラインでデートし、オンライン銀行を利用し(中には出会い系サイトで知り合う人も)、そして今夫婦になっていると感じる」と彼女はいう。「それならば、オンラインで離婚できる機会があってもいいのではないか?」。

 彼女は「離婚の顔を変えること」がサイトの目標だと述べている。判定を完結させるためには、当事者双方がサイトを利用しなければならない。ただ、必要に応じて弁護士に作業を移行することもできる。

 離婚までのプロセスは、ヴァッサー弁護士がクライアントに対して行う核心的な事項に関する意識調査、および離婚を穏便にすすめるために彼女が駆使するテクニックがベースとなっている。

 49歳のヴァッサー弁護士には、切に願っていることがあるという。それは、離婚や長期的な関係に終止符を打とうとする人には、プロポーズの時や子供が生まれた時など、相手を心から愛していたころのことを思い出してほしい、ということだ。「そのころに立ち返り、二人の関係から何かプラスのものが生まれたのだと気付いてほしい。そこに目を向け、前に進む道を探すのだ」と彼女はいう。「そうすることができれば、精神衛生上非常に良いことだ」。

 イッツ・オーバー・イージーにはサービス志向の側面と、ライフスタイルサイトの側面があり、ヴァッサー弁護士をはじめとするスタッフが離婚にかかわる財政管理や子供の共同監護、そして知人の集まるホリデー期間を乗り切る方法などをシェアしてくれる。

 サイトのユーザーは、財務情報、そして「この日はどうしても子供と過ごしたい」という日について詳細を記入する。プロセス終盤、夫婦の双方が法的離婚と親権合意に関する書類を手にすることができる。

 このサイトは、案内に沿って自分で必要事項を記入していく750ドル(約8万2500円)のコースから、裁判所用の文書作成代行や90分間の調停カウンセリングと裁判所への文書提出代行サービスがついた2500ドル(約27万円)のプレミアムコースまで、3つのコースから選ぶことができる。

 参考までに、ヴァッサー弁護士に直接依頼した場合、依頼料は2万5000ドル(約275万円)から、1時間当たりの費用は850ドル(約9万3000円)から、となっている。

 彼女のクライアントの中にも、このサイトを活用できる人がいる。彼女は「離婚までのプロセスをサイトで済ませることのできる人もいるだろう。そうなれば、今までほど私に会わなくてもよい、と考えるかもしれない。私の収入は減るわけだ」と冗談めかして言った。

 同様のサービスを提供するサイトは他にもある。別のオンライン法律リソースであるリーガルズーム(LegalZoom)と提携する「ウィーボース(Wevorce)」もその1つだ。しかし、有名人の顧客についてはコメントしないが、TMZなどのセレブサイトの読者にはなじみがある、というヴァッサー氏のような弁護士がリードするサービスは他にない。

 ヴァッサー氏はロースクール卒業し、離婚を経験した後、家族法弁護士となった。離婚弁護士である父のデニス・ヴァッサー氏のもとで働き始めた彼女にとっての初仕事は、自身の離婚だった。今でも一人目の夫とは友人関係にあると彼女はいう。

 このサイトによってカップルが安易に離婚してしまうのではないか、という懸念もあるが、ヴァッサー氏は懐疑的だ。

「我々は離婚を安易にしすぎているわけではない」とヴァッサー氏はいう。「離婚は非常に困難なことだが、現実に起きていることだ。そして、我々の広告を見て『そんなこと考えたこともなかった。さて、離婚しよう』という人がいるとは、到底思えない」。

By ANTHONY McCARTNEY, Los Angeles (AP)
Translated by isshi via Conyac

Text by AP

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