ヘンリー王子夫妻、虐待受けていたビーグル犬を新たな家族に メーガン妃が組織に連絡

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◆「ねえ、メーガンだけど」驚きの1本の電話
 日々地道に保護プロジェクトの指揮をとるキース氏にとって、夫妻の申し出は突然の出来事だった。ロサンゼルス・タイムズ紙(8月24日)は、キース氏個人の携帯にメーガン妃が直々に電話をかけたと報じている。キース氏はある日、携帯に非通知で着信があったと振り返る。相手は「ねえ、シャノン。メーガンだけど」と気さくに切り出し、譲り受けの件でしばらく話し込んだ。キース氏は、相手がどうやらVIPだということは理解したものの、30分ほど話しても「これって(女優の)ミーガン・フォックス?」と思っていたようだ。ところが後日、彼女の慎ましい自宅のベルを鳴らしたのは、メーガン妃とヘンリー王子、そして2人のボディーガードであった。

 キース氏は電話口で、ちょうど母犬と子犬が届くところだとメーガン妃に伝えた。メーガン妃は迷わず母犬を選んだ、とワシントン・ポスト紙は報じている。新たに迎えるペットとしては子犬の人気が高いが、それだけに逆に、より援助の手を必要としている成犬を選ぶ気の配りようだったという。

◆4000頭が新たな飼い主を探している
 米連邦捜査局は昨年、ミーアが救出されたのと同じ施設で、4000頭のビーグル犬が虐待を受けているのを確認した。ワシントン・ポスト紙によると、キース氏らが新たな飼い主との引き合わせを図っているが、成功した例はまだ25匹ほどにすぎない模様だ。同紙報道によると、施設では「数十におよぶ動物福祉上の違反」が確認されたという。米農務省は不適切な高温下での飼育により、犬たちが「不快感、倦怠感、無気力」に苛まれていたと述べている。えさ椀は虫だらけの状態であり、7ヶ月で数百匹の子犬が「原因不明」で死亡していることも判明した。

 ニューヨーク・タイムズ紙は、これまでに約3000頭が救出のため施設外に運び出され、残りの約1000頭も9月上旬までに解放される予定だと報じている。メーガン妃はヘンリー王子との同居前からガイという保護犬を飼っており、動物保護に積極的に貢献しているようだ。

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Text by 青葉やまと