帰国したヘンリー王子、公式警護受けられない? 女王に面会できない恐れも

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 ヘンリー王子夫妻は2020年のイギリス王室離脱に伴い、公式な警護を受ける権利を失った。現在アメリカで暮らす二人だが、このたびチャリティイベントへの出席のためイギリスに戻っている。この訪問中に再び公式な警備が用意されるのか。実際のところ見込みは厳しいようだ。警備体制が原因で、夫妻はエリザベス女王との面会にも臨めない恐れも出ている。

◆警護は必要だが……
 警備の要・不要をめぐり、議論は紛糾している。ダイアナ妃の元ボディーガードであるリー・サンスム氏は、警護の提供に賛成の立場だ。米コスモポリタン誌(8月29日)によると、「何が障害なのか理解できません……イギリスに帰ってきた際には……警護を受けるべきです。なぜ提供されないかわからない」と首を傾げる。

 一方、イギリス国民の関心ごとのひとつは、税金投入の有無だ。警察による公式な警護を要請するヘンリー王子側に対し、イギリス内務省は警護提供に否定的な立場を取っている。両者は折り合わず、法廷闘争にもつれ込んだ。英メトロ紙(8月25日)は、「公式なデータによると、これまでに12万7000ポンド(約2040万円)以上」の裁判費用を英政府が負担したと報じている。見方によってはヘンリー王子のわがままな主張によって血税が消費された形となり、国民感情は厳しい。

Text by 青葉やまと