「ビーガン・デザート」和菓子ブーム来る? 材料に着目するアメリカ人

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 これまで和菓子は、その見た目の美しさにより評価は高かったものの、クリームやバターをたっぷり使ったお菓子に慣れてきたアメリカ人には広く受け入れられることがなかった。ところが近年、あずき、砂糖、米といったシンプルな材料で作られるヘルシーなスイーツとして注目されてきている。

◆芸術的に高評価、でも食べる人は少なかった?
 アメリカの旅と食の情報サイト『Atlas Obscura』は、和菓子は風味、色彩、そして季節を捉えた小さなお菓子だと解説する。小豆、寒天、砂糖と米粉をメインにし、職人たちが手作りする和菓子は、まさに食べられる芸術だとしている。

                                                                                                                 

 春には紅白のあんを使って桜の花びらの移り行く色合いを再現。夏には寒天で作った川の流れやコイなどの涼し気な色と食感が、暑さを和らげる。秋には紅葉や季節の果物がモチーフとなり、冬を表すのは繊細な砂糖の雪だ。和菓子ははかない季節の美しさを表しており、五感を使って味わうものだとしている。

 ヴォーグ誌は、和菓子のなかでも羊羹に注目し、目で見るご馳走だとする。オバマ政権時代にホワイトハウスのエグゼクティブ・ペストリー・シェフを務めたウィリアム・ヨッシズ氏も、11月前半にニューヨークで開かれた羊羹コレクションに出品するため日本から空輸された色とりどりの羊羹を「最高レベルの手芸品」と呼んだ。

 素晴らしい評価を得ている和菓子だが、ここまで言われると気軽に食べるには敷居が高い。このような評価が、海外での和菓子の普及を阻んできた感もある。

Text by 山川 真智子