納豆、ねずみ漬ワイン……「気持ち悪い食べ物博物館」が問う嫌悪感の深層 スウェーデン

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 スウェーデン南部の街マルメに、「Disgusting Food Museum(気持ち悪い食べ物博物館)」が3ヶ月限定で登場した。世界35ヶ国から集められたおよそ80以上の珍味が並ぶ。珍味は一部の人にとっては愛好すべき対象だが、他の人々にとってはゲテモノとなる。このインパクト大の企画は、食べ物のフリークショーではなく、「嫌悪感の研究」のためのものだという。

◆多くの人が嫌がるフレッシュな食品を展示
 イタリアのうじ虫がうごめくペコリーノチーズ、グアムのオオコウモリのスープ、中国のネズミの赤ちゃんを漬け込んだワイン、カンボジアのタランチュラのフライ、フィリピンの孵化途中のアヒルのゆで卵、アメリカの豚の脳みそ、ロシアの発酵馬乳、中国の牛の陰茎、トルコからモンゴルにかけて人気の羊の頭と足のシチューなどなど。いずれも大半の日本人には受け付けない食べ物だろう。

                                                                                                                 

 BBCによると、展示されている食品は、スウェーデンのルンド大学の人類学部の協力を得てリストアップされた。基準はシンプルだが厳格だ。それは実在の食品でなければならず、ベーコン風味のアイスクリームのようなただの変わった食べ物ではいけない。そして多くの人々が嫌悪感を持つものでなければならない。地元スウェーデンからは、世界一臭い食べ物と評されることもある、缶詰の塩漬けニシンであるシュールストレミングが並んだ。

 これら展示されているものはほとんどが本物だ。ノンアルコール飲料のルートビアなど味を試せるものもあれば、臭いを嗅げるものもある。生のまま展示しているので、頻繁に鮮度のよいものに取り換えられている。入手が難しいものや高価なものがあるので調達は大きな問題であるが、本物にこだわっているとリード・キュレーターのサミュエル・ウェスト氏は胸を張る。

Text by 鳴海汐

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