マツダが1位、トヨタは初の首位陥落 最も信頼できる自動車メーカー、米誌

Mazda North American Operations

◆いまだ品質安定せず テスラの不調
 新技術に慎重姿勢を見せるマツダと対照的なのが、26ブランド中25位となったテスラだ。最先端のテクノロジーを積極採用するものの、品質の面では必ずしもオーナーを満足させていないことが浮き彫りとなった。USAトゥデイ紙は「製造上の失敗を原因として品質調査で悪戦苦闘しているテスラは、最下位から2番目となった」と報じている。

 フォックス・ニュース傘下のビジネス専門チャンネルであるフォックス・ビジネスは、評価対象となった4モデルのうち3モデルが品質面で足を引っ張ったと見ている。実際、コンパクトカーのモデル3のスコアは53点と悪くない。しかし、SUVのモデルXとセダンのモデルSが、それぞれ31点、26点と振わなかった。クロスオーバーのモデルYに至っては、100点満点評価で5点という成績だ。

 自動運転技術の精度について疑問が噴出しているテスラだが、どうやら今回の低スコアはそれ以前の問題が大きく影響しているようだ。カーズ誌は、組立工程の品質が期待に届かなかったほか、塗装上の問題が評価に響いたと分析している。テスラの塗装を巡っては、納車時にすでに剥がれや傷などが報告されているほか、塗膜内に人毛を含む異物の混入が見られるとして波紋を広げていた。

 忠実な顧客ベースをバックに強気で革新路線をゆく同社だが、一度立ち止まって品質と向き合うときが来ているのかもしれない。

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Text by 青葉やまと