独自フォーマットで透明性追求 米で注目のメディア『セマフォー』がロンチ

Semafor via AP

 10月18日、ニューヨーク・タイムズの元メディアコラムニストのベン・スミスと元ブルームバーグ・メディアの最高経営責任者(CEO)のジャスティン・スミスが創設した新たなデジタル・メディア『セマフォー(Semafor)』がロンチ。設立の背景とその特徴とは。

◆業界ベテランが手がけるスタートアップ
 セマフォーは、ニューズレター配信をコアに据えた、デジタルメディアのスタートアップ。彼らのツイッターアカウントのプロフィールには、「新しいグローバル・ニュース・カンパニーを作っている」とある。共同創業者兼CEOのジャスティン・スミス(Justin Smith)は、ブルームバーグメディアの元CEO。過去、アトランティック・メディアにてクオーツを創業した経験を含め、さまざまなメディア事業の経験を持つ人物だ。一方、もう一人の共同創業者兼編集長のベン・スミス(Ben Smith)は、元ニューヨーク・タイムズのメディアコラムニスト。過去、バズフィード・ニュースの創業編集長やポリティコの記者としての経験を持ち、政治ニュース報道業界におけるベテランだ。

 さらに創業者の2人は、ニュース・メディアとしての信頼と読者を獲得するために、スター・ジャーナリストたちをさまざまなメディアから引き抜いて、チームを編成した。アフリカ関連のストーリーをリードするのが、元フィナンシャル・タイムズのデジタル編集長、アレクシス・アクワギラム(Alexis Akwagyiram)と、レスト・オブ・ワールドやクオーツ・アフリカの編集者として活躍したインカ・アデゴケ(Yinka Adegoke)。元ロイター通信のエグゼクティブ編集長のジナ・チュア(Gina Chua)や、元ウォール・ストリート・ジャーナルのシニア記者、リズ・ホフマン(Liz Hoffman)、そのほか、ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ、バズフィードなど、さまざまな有名メディアの経験者がチームに参画した。

Text by MAKI NAKATA