新型クラウン、米メディアの反応は? 死に筋フルサイズセダンへのトヨタの答え
◆中間帯の需要を狙えるか
SUVでもセダンでもないスタイルが目を引くトヨタクラウンだが、モーター・トレンド誌は、その試みにはさほど新鮮味がないと考えているようだ。フルサイズセダンの需要が低迷しているいま、2つのボディタイプの中間帯の需要をねらうトヨタの試みは「少なくとも、計画としては理にかなっている」として同誌は理論上のねらいを認めている。だが、過去にもボディタイプを混ぜる戦略自体は各社が古くから採用しており、斬新なアイデアとまではいえないのだという。
米カー&ドライバー誌(7月15日)は、「2023年型トヨタ クラウンがどの分類にあたるのか自信がないという方は、ご安心を。トヨタもそうなのだ」と述べる。記事はトヨタ自身の触れ込みにもブレがあると指摘し、ティザーでは「セダンかSUVか?」と問う一方、リリース文においては「プレミアムセダン」を名乗っていると述べている。
◆今秋発売予定
新型クラウンは、「XLE」「リミテッド」「プラチナ」の3つのグレードで登場する。
標準でハイブリッドのパワートレインを搭載し、必要時にAWDに切り替わるオンデマンドAWD方式で駆動する。標準のパワートレインは236hpの出力だが、プラチナ・グレードでは新登場の「ハイブリッド・マックス」パワートレインを搭載し、2.4リットル直列4気筒ターボと2基のモーターにより最大340hpを発揮する。
カー&ドライバー誌は、ベースモデル「XLE」で4万ドル台前半から、「プラチナ」で5万ドル前後と予想している。アメリカでは今秋発売の予定となっており、日本でも同時期の発売が見込まれている。
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