「究極のロードトリップ・マシン」トヨタ シエナ、米誌「ほかを買うのは愚か」
◆「申し分ないスタイリング」
新型シエナのもうひとつの見どころは新しいスタイリングだ。エントリーモデル寄りの「XSE」トリムを評価したカナダのドライビング誌(10月25日)は、「『バンにしては』という曖昧なニュアンスをはらんだ表現をせずとも、これは申し分のないスタイリングのクルマである」とコメントしている。日本の新幹線の形状に着想を得たというフロントマスクに、まるで風になびくかのようなヘッドライトなど、流麗なデザインが目を引く。リア部分にかけても、風の流れを想起させるボディワークが続いている。このようにエクステリアに納得の同誌だが、しかし、インテリアでは3列目シートの素材と構造に不満が残るともこぼしている。後席で目に見えて高級感が低下しているほか、座席を畳んでもフルフラットにならない点にストレスを感じたようだ。
とはいえ室内は広々としており、かなり快適に過ごせるようになっている。新型では2列目と3列目のレッグルームが拡大した。カー&ドライバー誌は、7名ないし8名が難なく過ごせる広さだと評価している。従来のシエナでは、大型の荷物を輸送する場合、2列目を取り外すことも可能であった。新型でこれが不可能となってしまったのはやや後退だが、あまり頻繁に使う機能ではないかもしれない。
◆北米で発売中
新型シエナは北米で販売中だ。エントリーモデルから順に「LE」「XLE」「XSE」「リミテッド」「プラチナ」となり、ベース価格は5万1635ドル(約583万円)からとなる。
基本は定員7名となるが、下位のLEは8名乗りのみを用意する。XLEは8名乗りか7名乗りか選択できる。いずれのグレードもパワートレインの選択は不可能で、ハイブリッドとCVTの組み合わせのみを用意する。
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