「あらゆる点で良くなった」待望のフルモデルチェンジのトヨタ・タンドラ、米誌好感触

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◆細かな不満点もあるが、大幅なアップデート
 以上に挙げた2誌が新型の長所を取り上げているのに対し、米モーター・トレンド誌は細かな点での不満も表明している。どちらのパワートレインもスムーズで力強い走行を行えたとしつつ、ATはカーブでの挙動にやや戸惑ったという。スポーツモードでカーブを抜けると、入り口での減速時にシフトアップし、抜ける直前の加速時にシフトダウンする挙動となる。急なアクセルワークに対してギアを一定に保つための動作だが、カーブでの一般的なギア操作に反するものとなっている。ほか、ダブルキャブ・モデルでは「レッグルームが微妙に笑ってしまう」ほど狭いなど、細かな不満を感じたようだ。ただし全体には、ライバルのラムとフォードに魅力を感じる人がいるかもしれないと述べながらも、「5〜6年乗っているピックアップから乗り換える人は間違いなくこのタンドラに驚くだろう」と大幅な改善を評価している。

 インフォテインメントも大きく改善し、8インチまたはオプションで14インチの大型タッチスクリーンを装備する。米カー&ドライバー誌は「ナビシステムは最も顕著なアップグレードだ」と述べ、利便性の向上に注目している。クラウド対応となり、さらに電波の届かないエリアに向かう場合に備え、マップを自動的にオフラインに保存する。「Hey Toyota」のワードで起動する音声アシスタントも搭載し、自然な会話文での命令を受け付ける。

◆今冬アメリカで発売
 新型トヨタ タンドラは全6トリムで販売される。ベースモデルから順に「SR」「SR5」「リミテッド」「プラチナ」「1794」、そしてオフロード性能を高めた最上位「TRDプロ」となる。トリムによってはオフロード・パッケージまたはスポーツ・パッケージを追加可能だ。価格は追ってアナウンスされる。

 すべてのトリムで、先進の運転支援機能を標準装備する。歩行者検知機能付きプリクラッシュセーフティ、アダプティブクルーズコントロール、車線逸脱警報などが含まれる。最上位トリムにはブラインドスポットモニターが追加される。新しくなったトヨタ タンドラは、今年12月にアメリカで発売予定だ。

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Text by 青葉やまと