「さらに刺激的」「ゴルフGTIに比肩」北米のマツダ3ターボ、米メディア試乗評価
◆充実のスペック
肝心の走行性能も良好だ。ドライブの悦びを高いレベルで追求していた既存のマツダ3だが、ターボモデルではさらに満足度を高めた。セダンを試乗した米ロード・ショー誌は、「スタンダードのマツダ3でもすでに称賛に値するステアリングとバランスに優れたシャーシを備えており、楽しく運転できる。本ターボは、すべてをさらに刺激的にする」と所感を綴る。走行モードをノーマルに入れた場合、「申し分なく快適」に走ることができるが、スロットルの反応はやや控え目であり退屈に感じることもあるという。しかし、スポーツモードに切り替えた途端に「すべてが活き活きと」変化し、アグレッシブに唸るスロットルと専用に用意されたシフトチェンジのパターンが高い満足感を生み出す。
ハッチバック・モデルも好評だ。デトロイト・ニュース紙は、3日間の試乗体験で1200キロ以上を走破し、徹底的にレビューしている。同誌は、ホット・ハッチというジャンルの元祖でありゴールデン・スタンダードでもあるゴルフ GTIを引き合いに出し、マツダ3 ターボはそれに対抗しうるモデルだと評価する。どう猛でありながら洗練されたマツダ3 ターボのパフォーマンスは、GTIのそれに比肩するという。マツダ3にはマニュアルの選択肢がなく、その点は惜しまれる。一方で同誌は、マツダ3 ターボは優れたトラクションを発生させるAWDを搭載しており、それでいて価格をGTIよりも1割ほど抑えている点がアドバンテージだとも述べている。
ハッチバックとセダンとも、ターボモデルのすべてのトリムでAWDが標準構成になっている。付属のG-ベクタリングコントロール・プラスがステアリング操作に反応し、エンジントルクをわずかに変化させることでシームレスなハンドリングを可能にする。ターボモデルはレギュラーガソリンでも駆動するが、プレミアムを給油することで最高出力250馬力を発揮する。
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