「さらに刺激的」「ゴルフGTIに比肩」北米のマツダ3ターボ、米メディア試乗評価

MAZDA NORTH AMERICAN OPERATIONS

 2019年5月の発売以来、マツダ3は躍動感あるルックスで人々を魅了してきた。そのデザインを踏襲しつつ、北米で販売される2021年モデルでは、2.5Lターボを搭載したホットバージョン「マツダ3 ターボ」が追加された。マツダ3と瓜二つの外観の下に、よりスポーティーな走行性能を秘める。

◆洗練のスタイル
 ターボモデルはハッチバックとセダンの両方に設定されており、双方とも好評だ。生命の息吹を感じさせる魂動デザインを引き続きベースとし、既存モデルとほぼ同一の上品なスタイリングにまとめた。自動車愛好家のカイル・エドワード氏は米フォーブス誌(3月12日)に寄稿し、「2021年型マツダ3の外観はシックで堂々とした佇まいと魅力を引き続き保っており、それがこの世代を大変好評なものにしている」と評価する。

 米デトロイト・ニュース紙(2020年11月25日)は、「同等の他車種とは異なり、このターボは素の(マツダ)3と見分けがつかない。ウイングも、目立つバッジも、上位のホイールもない」と述べている。まるで「ステルス・モード」のようであり、ターボモデルとして何らかの外観状の変化が欲しかったと記事は主張する。とはいえ、外観の印象を超えるパフォーマンスというのも意外性をもたらしてくれる。この辺りは好みが分かれるポイントになるだろう。

 インテリアでは上質な素材を惜しみなく投入し、キャビンの高級感を追求した。米ロード・ショー誌(3月18日)は、シートは快適であり、とくに前列ではヘッドルーム・レッグルームともにゆとりを感じられる設計だとしている。トランクの容量は小ぶりなものの、その分だけ前列の空間に余裕を持たせ、長時間のドライブにも耐えうる造りとした。

Text by 青葉やまと