マツダ3が「世界一美しいクルマ」に! マツダは16年に続く2度目の快挙

マツダ

 国際的な自動車のデザイン賞「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」において、マツダ3が2020年の受賞モデルに輝いた。過去の受賞車にも入念なデザインを施したものが多く、伝統のスタイルとモダンさ、そして個性をバランスよく成立させたクルマが揃う。世界の審査員たちを納得させたマツダ3を筆頭に、2020年から順に過去の受賞車を振り返ってみよう。

◆2020年:マツダ3

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 2020年のワールド・デザイン・オブ・ザ・イヤーは、深化した魂動デザインをまとうマツダ3が射止めた。定評のある魂動デザインをさらに磨き上げ、より成熟したコンセプトとしている。日本の職人は創造するモノに生命を吹き込むが、魂動デザインにも、クルマに魂を宿すようにとの願いが込められている。単なる移動手段を超えて、たとえば野生動物が見せる一瞬のきらめきのような、そんな印象的な姿を追求したデザインコンセプトだ。

◆2019年:ジャガー Iペース

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 ジャガー初となるピュアEV車のIペースが、2019年のワールド・デザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞した。EVではガソリン車とは比較にならないほどデザインの自由度が増すため、それだけにデザイナーの試行錯誤の余地が大きく、やりがいのあるプロジェクトだったようだ。Iペースはほかにメインの部門となるワールド・カー・オブ・ザ・イヤーとワールド・グリーン・カー部門を受賞し、同年度に3部門受賞という同アワード史上初の功績を打ち立てた。

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Text by 青葉やまと