「すべての面で成熟」トヨタ ヤリス、欧州カー・オブ・ザ・イヤーに 21年ぶりの栄冠

Salvatore Di Nolfi / Keystone via AP

 ヨーロッパ22ヶ国の自動車ジャーナリストたちが選ぶ欧州カー・オブ・ザ・イヤーが現地時間3月1日に発表され、2021年の栄冠はトヨタ ヤリスの頭上に輝いた。ヤリスの受賞は2000年の初代(日本名「ヴィッツ」)から21年ぶり2度目、トヨタブランド全体としては2005年のプリウスに続く3度目となる。

◆ノミネート7車種中トップに
 最終選考に残った7車種は以下のような顔ぶれとなった。上位の得点数は僅差だが、やはりトヨタ ヤリスが頭一つ抜けた印象だ。審査員から獲得したポイントをかっこ内に添えた。

トヨタ ヤリス(266)
フィアット 500(240)
クプラ フォーメンター(239)
フォルクスワーゲン ID.3(224)
シュコダ オクタビア(199)
ランドローバー ディフェンダー(164)
シトロエン C4(143)

 欧州カー・オブ・ザ・イヤーは、1964年から開催されている権威ある賞だ。今年はヨーロッパ22ヶ国から選出された59人の選考委員が審査に臨んだ。選考の候補となるモデルは、2020年に発売され、ヨーロッパ5ヶ国以上で販売されており、5000台以上を売り上げていることが条件となる。この条件に沿う29車種から、最終選考に7車種がノミネートされた。最終審査では各審査員が持ち点25点を各モデルに配分する。結果、266点を集めたトヨタ ヤリスが2021年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

Text by 青葉やまと