「感動的な偉業だ」トヨタRAV4 PHV、英国でもパワーとスタミナで好評
◆ガソリンの燃焼を抑制
本モデルの動力源は、2.5L直列4気筒エンジンとデュアル・モーターの組み合わせだ。フロントに搭載されたガソリンエンジンとモーター1基がe-CVTを介して前輪を駆動し、残る1基のモーターが後輪の動力となる。オート・カー誌は、「メカの面で言えば、これ(RAV4 プラグイン)は通常のRAV4 ハイブリッドと大きく異なるものではない」としている。ただ、エンジン・モーターともに強化された馬力と大型になったバッテリーは、同誌も「重要な変化点」だと認めるところだ。
一方で英オート・エクスプレス誌(1月27日)は、「技術的観点からして、このRAV4プラグイン・ハイブリッドは感動的な偉業だ」と述べ、HVモデルとの差異を評価する。同誌記者を感心させたのは、ガソリンの使用を極限まで抑えるその設計だ。同誌がテスト走行を行ったところ、ほぼモーターのみが稼働し、ガソリンエンジンの始動はバッテリーのチャージが必要な場面や馬力が求められるシーンなどごく一部に限られていたという。なお、4つから指定する走行モードは、モーターのみで走行するEVモードがパワー投入時に自動的に選択される。その他のモードとして、自動で動力源を切り替えるEV/HVモード、常にハイブリッドで走行するHVモード、そしてバッテリーのチャージを優先するチャージモードが存在する。
◆イギリス発売は今春
トヨタ RAV4 プラグインは、イギリスでは約696万円からのプライスタグで登場し、一般への納車時期は4月以降を予定している。
日本国内ではRAV4 PHVの名称で販売されており、メーカー希望小売価格は税込469万円からの設定だ。好評につきバッテリーの生産が追いつかないことから、現在は一時的に受注を見合わせている。トヨタは注文再開時期について、改めて案内するとしている。
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