「感動的な偉業だ」トヨタRAV4 PHV、英国でもパワーとスタミナで好評

トヨタ自動車

 国内では昨年6月、トヨタ RAV4のラインナップにPHVモデルが加わった。人気のあまり1ヶ月と経たないうちに受注中止となり、販売再開のアナウンスが待ち望まれている。そんな大人気モデルがRAV4 プラグインの名称でイギリスにも登場する運びとなり、高出力と効率的なEV走行で話題になっている。

◆圧倒的なパワー
 人々がPHVを購入する動機はさまざまだ。充電スタンドがないエリアでも給油さえできれば走行を継続できることから、ピュアEV普及までのより安全な移動手段として検討する人もいるだろう。また、環境性能に優れ優遇税制が適用されることを利用し、自動車税の節税策の一環として購入する企業も存在する。英オート・カー誌(1月26日)は、イギリスでもこのようにさまざまな動機で購入が検討されていると紹介している。そのうえで「この最新のRAV4 PHEVは、この系統(PHV)のなかでも相当によくできた実例」になっていると評価している。

 高評価の理由は、その圧倒的なパワーとスピード、そしてスタミナにあるようだ。英テレグラフ紙(1月26日)はRAV4 プラグインに「自身をレーシングカーだと思い込んでいるファミリー向けハイブリッドSUV」とのニックネームをつけ、さらに「信じられないかもしれないが、これはトヨタの素晴らしいラインナップのなかでも2番目にパワフルなクルマとなっている」とも紹介している。モーターに十分な馬力があるため、純粋なEV走行のみでも最高で時速135キロに達することができる。ガソリンエンジンとモーターを合計したシステム全体の最大同時出力は306psに及び、静止状態から時速100キロまでの加速はわずか6.0秒と頼もしい。また、このクラスとしては突出した18.1kWhの大容量バッテリーを搭載し、EVのみでの航続距離は満充電時で95キロとなっている。そこからさらにガソリン併用で距離を稼げることを考えると、かなり余裕のあるレンジだと考えて良さそうだ。

Text by 青葉やまと