「あらゆる面で進歩」日産 新型ローグ、米メディアは高級感にも好感

Nissan North America

 北米日産は10月下旬、コンパクトSUV「ローグ」(日本名「エクストレイル」に相当)の販売を開始した。ローグは米国において2019年だけで35万台を売り上げており、セールスランキング常連のモデルとなっている。プラットフォームからデザインまでを全面的に改良し、課題であったドライビング・ダイナミクスの弱さも克服した。

◆素材のメリハリでプレミアム感演出
 これまでのローグはSUVとして抜群の知名度とセールスを誇りながらも、抜きん出た点のないやや退屈なモデルという印象が否めなかった。しかし2021年型の登場により、この固定観念は覆されることになるかもしれない。米オート・ブログ誌(10月5日)は、「新しいローグはあらゆる面で大きな進歩だ」と述べ、隅々までの飛躍的な進化を称えている。目立つのはデザインの変化だ。記事では「スタイリングは間違いなく旧ローグの強みの一つであった」と従来からのアドバンテージを認めつつ、やや角ばった新型のデザインを「プレミアムで冒険的、かつ張り詰めた」ルックスだと表現している。フェイスは従来よりもすっきりと整理され、さらに若干の重厚感が加わった。

 インテリアにも定評のあったローグだが、その高級感は新型でも健在だ。見栄えの良いインパネ、スムーズに動くウインカー、心地よい操作感のスイッチ類など、快適なドライブを支える肝要なパーツの作りには妥協がない。米カー&ドライバー誌は、似通ったサイズと価格帯のモデルがひしめくコンパクトSUVの市場だけに、このような細部の高級感はいっそう際立つのだと論じている。もちろん大衆車の宿命としてある程度のコストカットは避けて通れないが、ドアパネル下部にプラスチックが使われているなど、あくまで多くのドライバーが気にしないと思われる範囲に留まる。目立たない場所をコストカットし、総合的な上質感をキープしたバランス感覚が光る。

Text by 青葉やまと

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