北米発売の新型「レガシィ」、現地メディアから好評 SUV全盛のなか際立つ存在感

 スバルを代表するレガシィの2020年モデルが、この秋北米で発売される。水平対向エンジンを搭載した4WDセダンはさらに進化し、同社が得意とするオフロード性能に磨きがかかっている。実際に試乗したカナダ紙の記者は、悪路でも高速並みのスムーズな乗車体験ができると感心している。

◆共通シャーシで向上したオフロード性能
 2020年型レガシィは、そのシャーシにスバル社が推進するグローバル・プラットフォームを採用した。強固な構造によりハンドリングが安定したと述べるのは、カナダのグローブ&メール紙(9月10日)だ。路面状況に左右されることなく、あらゆるシーンで確実な走行が可能になる。「未舗装の砂道でも、ほぼ高速道路並みにスムーズで安定している」と記事は述べている。同紙はさらに、豊かな自然が広がるカナダ・オカナガン地方は明らかにスバルのテリトリーだと述べ、都市間を結ぶ道路や田舎道などでいかにスバルの4WD車を多く見かけるかを強調している。スバル車は危険な悪路の走行において、絶大な信頼を得ているようだ。

 2020年型はエンジンに改良が加わり、ほぼ同じ設計ながらパフォーマンスをわずかに向上させた。2.5Lの水平対向4気筒エンジンが、182馬力を供給する。当然スポーツカーのレベルとまでは行かないが、自動車専門誌の米モーター・トレンドは、ほとんどのシーンで必要十分といえる性能を確保していると評価している。また、XTモデルにおいてはターボチャージオプションが待望の復活を果たした。

Text by 青葉やまと